[ジャパン・オープン2020年度 Final戦/日本馬術連盟公認3*競技会]
2021年3月26日(金)~3月28日(日)の3日間にわたり、ジャパン・オープン2020年度 ファイナル戦(開催地:つま恋乗馬倶楽部/静岡県掛川市)が開催され、最終日には各クラスの決勝競技が行われた。各競技の優勝人馬および競技結果は以下の通り。
ジャパン・オープンは、日本で初めて馬の能力に応じたグレード制を導入した障害馬術競技のシリーズ戦であり、2020年度は全9大会を開催(一部、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止)。AⅠグレード、AⅡグレード、Bグレード、Cグレード、Dグレード、Eグレードという6つのグレードで競技が実施され、グレード別ランキング1位の馬匹にそれぞれ2万円、年間トータルのポイントランキング1位の選手・馬匹に25万円の賞金が授与される。
Eグレード(中障害D)決勝
-優勝-
鯨岡啓輔&マディーライアン号
(ペガサス乗馬クラブ)
Eグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/110cm以下)には43人馬が出場し、21人馬がジャンプ・オフ(優勝決定戦)へ進出。ジャンプ・オフでは、トップバッターの鯨岡啓輔&マディーライアン号(ペガサス乗馬クラブ)が早々とクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。いきなり30.73秒という好タイムを叩き出す。
4番目の森 裕悟&Sグランツ号(乗馬クラブクレイン東京)、12番目の鯨岡啓輔&ワグナー号(ペガサス乗馬クラブ)、13番目の村上翔馬&ベンツ号(杉谷乗馬クラブ)、14番目の紙本萌々&MR.ジーコ号(犬山乗馬クラブ)、15番目の増山誠倫&ジャヴー号(小山乗馬クラブ)など、後続も次々とクリアラウンドするが、なかなかこのタイムを上回ることができない。
さらに17番目、初日・2日目のEグレード標準を連勝している鯨岡啓輔&エヴァンダ号(ペガサス乗馬クラブ)、19番目の大山紗季&コンドクトロ号(アバロン・ ヒルサイドファーム)も減点0でフィニッシュするが、一番時計を更新することはできず。以上の結果、鯨岡啓輔&マディーライアン号(ペガサス乗馬クラブ)が見事にEグレード決勝を制し、優勝賞金8万円を獲得した。
続く2位に減点0、31.28秒の鯨岡啓輔&エヴァンダ号(ペガサス乗馬クラブ)、3位に減点0、31.73秒の鯨岡啓輔&ワグナー号(ペガサス乗馬クラブ)が入り、鯨岡とペガサス乗馬クラブのコンビが表彰台を独占。以下、4位が減点0、31.85秒の村上翔馬&ベンツ号(杉谷乗馬クラブ)、5位が減点0、32.24秒の大山紗季&コンドクトロ号(アバロン・ ヒルサイドファーム)となった。
Dグレード(中障害C)決勝
-優勝-
鯨岡啓輔&ハヤテ・ペガサス号
(ペガサス乗馬クラブ)
Dグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/120cm以下)には41人馬が出場し、16人馬がジャンプ・オフへ。ジャンプ・オフでは、トップバッターの朴本真侑&ラスベガスS号(成田乗馬クラブ)が第1走行に続いてのクリアラウンド。いきなり32.41秒という好タイムをマークする。
後続の人馬も、2番目の池田弘彰&ゲイル号(OISO乗馬クラブ)、4番目の大森実穂&リヴゴーシュ5号(北総乗馬クラブ)、12番目の野本陽信&ウィザウィングス号(藤沢乗馬クラブ)、13番目の北井一彰&BUMルーニー号(BUM Equine)、15番目の渡辺祐香&フィルーVDK号(つま恋乗馬倶楽部)などがクリアラウンドするが、いずれも朴本のタイムには届かない。
しかし、最終16番目の鯨岡啓輔&ハヤテ・ペガサス号(ペガサス乗馬クラブ)が一番時計を0.43秒を更新する31.98秒でクリアラウンド。見事にDグレード決勝を制し、優勝賞金8万円を獲得した。鯨岡とペガサス乗馬クラブのコンビは、Eグレード決勝に続く、決勝競技2連勝となる。
以下、朴本真侑&ラスベガスS号(成田乗馬クラブ)が減点0、32.41秒で2位、北井一彰&BUMルーニー号(BUM Equine)が減点0、34.40秒で3位、大森実穂&リヴゴーシュ5号(北総乗馬クラブ)が減点0、35.56秒で4位、池田弘彰&ゲイル号(OISO乗馬クラブ)が減点0、タイム36.82秒で5位に。また、初日・2日目のDグレード標準を連勝していた林 義昌&コルマー号(北総乗馬クラブ)は第1走行で1落下の減点4フィニッシュとなり、ジャンプ・オフ進出ならず。18位という結果に終わっている。