マーティン・フックス(スイス)がワールドカップチャンピオン初戴冠/FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022

FEIワールドカップ

[FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022/CSI-W Final]

現地時間10日、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022(開催地:ドイツ/ライプツィヒ)最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナルⅢ(二回走行競技/160cm)にて、マーティン・フックス(スイス)&チャップリン号が総合優勝。ハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が総合2位、イェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号が総合3位に入った。

[ハイライト動画]

ラウンドA

30人馬が出場したラウンドAでは、世界ランク9位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号が減点4、LGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が減点0でフィニッシュ。総減点4で総合首位に並び、ラウンドBへ。

続いて、世界ランク3位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&チャップリン号、ハリー・チャールズ(イギリス)&ロメオ88号が総減点5で総合3位タイ、イェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号が総減点8で総合5位に。

また、ジャック・ウィテカー(イギリス)&ヴァルミー・デ・ラ・ランデ号が総減点9で総合6位、デビッド・ウィル(ドイツ)&Cヴィアー2号、ジョス・バルーイ(ベルギー)&ルチアーノ・ヴァン・ヘッド・ゲインステイン号が総減点11で総合7位タイ、世界ランク5位のコナー・スワイル(アイルランド)&カウント・ミー・イン号、マックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が総減点11で総合9位タイ、以下総合20位までに入った人馬がラウンドBへ駒を進めた。

ラウンドB

迎えたラウンドBでは、マーティン・フックス(スイス)&チャップリン号が60.83秒でクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。総減点5をキープして見事にワールドカップチャンピオン初戴冠をはたし、総合優勝賞金172,500ユーロ(約2,357万円)を獲得した。

続いて、ハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が総減点4で総合2位、イェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号が総減点8で総合3位、ハリー・チャールズ(イギリス)&ロメオ88号が総減点9で総合4位、同じく総減点9でフィニッシュしたジャック・ウィテカー(イギリス)&ヴァルミー・デ・ラ・ランデ号がファイナルⅢの走行タイム差で5位となった。

なお、ラウンドAまで首位をキープしていたマクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号は総減点9で総合7位、大会連覇および4勝目を狙ったスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビクトリオ・デ・フロターズ号は総減点13で総合11位という結果に終わっている。

チャップリン号はオランダ産のKWPN種(15歳牡馬)。2016年よりマーティン・フックス(スイス)とコンビを組み、ロンジン・エキタ・リヨン2021(CSI5*-W Lyon)でFEIワールドカップ・リヨン大会優勝、LGCT2019 マドリード大会(CSI5*GCT Madrid)、カスカイス大会(CSI5*GCT Cascais Estoril)でのLGCTグランプリ優勝など、数々のタイトルを獲得している。

PHOTO:©FEI/Liz Gregg

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。