マクレーン・ウォード(アメリカ)がファイナルⅡを制し、総合ランキング首位に浮上/FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022

FEIワールドカップ

[FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022/CSI-W Final]

現地時間8日、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022(開催地:ドイツ/ライプツィヒ)3日目に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナルⅡ(標準障害飛越競技238.2.1/160cm)にて、マクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号が優勝。2位にハリー・チャールズ(イギリス)&ロメオ88号、3位にジャック・ウィテカー(イギリス)&ヴァルミー・デ・ラ・ランデ号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場32人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は8番、2012ロンドン五輪個人金メダリストでFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビクトリオ・デ・フロターズ号。続いて、14番のジョン・ウィテカー(イギリス)&ユニック・デュ・フランポート号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク9位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号、同ランク11位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号、ハリー・チャールズ(イギリス)&ロメオ88号、グレゴリー・コタール(フランス)&ビビチ号、ジャック・ウィテカー(イギリス)&ヴァルミー・デ・ラ・ランデ号の5人馬がクリアラウンド。トータル7人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク3位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)、同ランク5位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の44.03秒をマークしたマクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号見事にFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナルⅡを制し、優勝賞金34,500ユーロ(約466万円を)を獲得。総合ランキングでも67ポイントで首位に浮上した。

続いて、ハリー・チャールズ(イギリス)&ロメオ88号が減点0、47.14秒で2位、ジャック・ウィテカー(イギリス)&ヴァルミー・デ・ラ・ランデ号が減点0、48.66秒で3位、ハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が減点4、41.37秒で4位、グレゴリー・コタール(フランス)&ビビチ号が減点4、42.96秒で5位に入った。

コンタジオス号はドイツ産のツヴァイブリュッカー種(13歳牡馬)。2018年よりマクレーン・ウォード(アメリカ)とコンビを組み、2021年にアメリカ代表チームのメンバーとして2020東京五輪に出場し、団体銀メダルを獲得。また、2022年には、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク4(CSI4*Wellington FL)でグランプリを制している。

PHOTO:©FEI/Liz Gregg

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。