[FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2019/CSI-W Final]
現地時間5日、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2019(開催地:スウェーデン/ヨーテボリ)2日目に行われたファイナルⅡ(標準障害飛越競技/150-160cm)にて、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号が優勝。2位にはエドゥアルド・アルバレス・アズナール(スペイン)&ロックフェラー・デ・プレヴィル・ボア・マーゴット号、3位にはマックス・クーナー(オーストリア)&シャルドネ79号が入った。
[ハイライト動画]第1走行
出場32人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、15番のマックス・クーナー(オーストリア)&シャルドネ79号。続く16番、個人で1つ、団体で3つの五輪メダルを獲得しているルドガー・ベールバウム(ドイツ)&クール・フィーリング号も減点0でフィニッシュし、この時点でジャンプ・オフが成立となる。
その後、世界ランク2位で2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号、同ランク9位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2018チャンピオンのビージー・マッデン(アメリカ)&ブレイトリングLS号など6人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル8人馬で争われることになった。
世界ランク1位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、同ランク5位のダニエル・ドイサー(ドイツ)、8位のマーティン・フックス(スイス)はいずれも1落下の減点4で走行を終え、ジャンプ・オフ進出ならず。
日本代表の広田思乃(那須トレーニングファーム)&ライフ・イズ・ビューティフル号は減点13でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフへ駒を進めることはできなかったものの、見事に完走をはたし、ファイナルⅢ進出を決めた。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、最初にスタートを切ったマックス・クーナー(オーストリア)&シャルドネ79号が第1走行に続いてクリアラウンド。いきなり39.44秒の好タイムをマークし、後続の人馬にプレッシャーをかける。
2番目のルドガー・ベールバウム(ドイツ)&クール・フィーリング号、3番目のオリヴィエ・ロバート(フランス)&テンポ・デパーバン号はいずれも1落下の減点4。4番目のヤロスワフ・スクジチンスキ(ポーランド)&チャクラナ号は減点0でフィニッシュしたが、タイムは39.68秒とクーナーには届かない。
しかし、5番目のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号が37.94秒でクリアラウンド。一番時計を1.5秒更新する会心のパフォーマンスを披露し、堂々首位に躍り出る。
そして、6番目のビージー・マッデン(アメリカ)&ブレイトリングLS号、7番目のニルス・ブリュインセルス(ベルギー)&デラックス・ファントT&L号は減点4フィニッシュ。最終8番目のエドゥアルド・アルバレス・アズナール(スペイン)&ロックフェラー・デ・プレヴィル・ボア・マーゴット号はクリアラウンドをきめるが、タイムは37.97秒とわずか0.03秒及ばず。
以上の結果、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号がファイナルⅡを制し、優勝賞金34,500ユーロ(約410万円)を獲得した。
また、各選手には成績に応じたワールドカップポイントが付与され、ファイナルⅠとⅡのポイント合計を減点に換算し(換算式は下記参照)、総合順位を決定。ファイナルⅡ終了時の総合順位は、減点0のエドゥアルド・アルバレス・アズナール(スペイン)が首位、減点1のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)が2位、減点2のスティーヴ・ゲルダ(スイス)が3位、マーティン・フックス(スイス)、ビージー・マッデン(アメリカ)、ニルス・ブリュインセルス(ベルギー)、オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)の4選手が減点3の4位タイに並んだ。
※減点算出の計算式
首位選手(ワールドカップポイントが最も多い選手)を減点0とし、2位以下の選手は、首位選手とのポイント差に、係数0.50を掛け、小数点以下を切り捨てた数値が減点となる。
順位 | ワールドカップ ポイント ファイナルⅡ終了時 |
計算式 | 減点 |
1位 | 60 | - | 0 |
2位 | 57 | 60-57×0.50=1.50 (小数点以下を切り捨て) |
1 |
3位 | 55 | 60-55×0.50=2.50 (小数点以下を切り捨て) |
2 |
PHOTO:©FEI