[ジャンピング・ヴェローナ2023/CSI5*-W Verona]
現地時間12日、ジャンピング・ヴェローナ2023(開催地:イタリア/ヴェローナ)の最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 西ヨーロッパリーグ 第4戦・ヴェローナ大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号が優勝。2位にスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ヴェナード・デ・セリシー号、3位にニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号が入った。
第1走行
出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は2番、世界ランク9位のマックス・クーナー(オーストリア)&EICジュリアス・シーザー号。続いて、17番のニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク2位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号、同ランク4位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&コナー・ジェイ号、5位で2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2023個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ヴェナード・デ・セリシー号、2016リオデジャネイロ五輪・2020東京五輪個人銀メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号など6人馬がクリアラウンド。トータル8人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた
なお、世界ランク1位でFEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオン、FEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)、同ランク7位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点4、8位のシモン・ドレストア(フランス)は減点8で敗退。
また、FEIワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)、FEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点4、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点8に終わり、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、7人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの37.45秒をマークしたベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 ヴェローナ大会を制し、優勝賞金47,500ユーロ(約767万円)を獲得した。
続いて、スティーヴ・ゲルダ(スイス)&ヴェナード・デ・セリシー号が減点0、37.60秒で2位、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号が減点0、39.00秒で3位、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号が減点0、39.23秒で4位、マックス・クーナー(オーストリア)&EIC ジュリアス・シーザー号が減点0、39.76秒で5位に入った。
ダラス・ベガス・バティリー号はフランス産のセルフランセ種(10歳牝馬)。2022年よりベン・マー(イギリス)とコンビを組み、ブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2023(CSIO5* Brussel)でグランプリ優勝、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク3(CSI4*Wellington FL)でグランプリ優勝、ドイチェス・ダービー・ハンブルグ2023(CSI5*Hamburg)でグランプリ2位、などの成績を残している。
PHOTO:© FEI
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。