[アグリア・オスロホースショー2023/CSI5*-W Oslo]
現地時間15日、アグリア・オスロホースショー2023(開催地:ノルウェー/オスロ)の最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 西ヨーロッパリーグ 第1戦・オスロ大会(標準障害飛越競技 238.2.2/140-160cm)にて、リチャード・ハウリー(アイルランド)&コンサル・ド・プレレZ号が優勝。2位にシモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号、3位にジャック・ウィテカー(イギリス)&ヴァルミー・デ・ラ・ランデ号が入った。
第1走行
出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は1番、世界ランク1位でFEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオン、FEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&ドザラ・ドーチヴァル号。続く2番、同ランク10位のシモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号も減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク4位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&コミサール・ペジ号、同ランク19位のマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&オベイリーVHブラウワースホフ号、2016リオデジャネイロ五輪・2020東京五輪個人銀メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号、FEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ボー・ド・ローブリZ号、ジャック・ウィテカー(イギリス)&ヴァルミー・デ・ラ・ランデ号、リチャード・ハウリー(アイルランド)&コンサル・ド・プレレZ号など15人馬がクリアラウンド。トータル17人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク3位で2020東京五輪個人金メダリストのベン・マー(イギリス)は減点8、同ランク5位で2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2023個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、9位のマックス・クーナー(オーストリア)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、10人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの34.55秒をマークしたリチャード・ハウリー(アイルランド)&コンサル・ド・プレレZ号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 オスロ大会を制し、優勝賞金587,500ノルウェークローネ(約802万円)を獲得。西ヨーロッパリーグランキングでも、まず首位に立った。
続いて、シモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号が減点0、34.85秒で2位、ジャック・ウィテカー(イギリス)&ヴァルミー・デ・ラ・ランデ号が減点0、36.42秒で3位、ケビン・スタウト(フランス)&ボー・ド・ローブリZ号が減点0、36.76秒で4位、シェーン・ブリーン(アイルランド)&キュイック・スター・ケルベック号が減点0、36.90秒で5位に入った。
コンサル・ド・プレレZ号はスロバキア産のザンガーシャイド種(12歳牡馬)。2020年よりリチャード・ハウリー(アイルランド)とコンビを組み、2022年にスペインのCSI3*でグランプリ優勝、2023年にスペインのCSI3*でグランプリ優勝、ダブリンホースショー2023(CSIO5* Dublin)で160cmクラス優勝などの成績を残している。
PHOTO:© FEI
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。