マーカス・アーニング(ドイツ)がFEIワールドカップ・マドリード大会を制覇/マドリード・ホースウィーク2022

FEIワールドカップ

[マドリード・ホースウィーク2023/CSI5*-W Madrid]

現地時間26日、マドリード・ホースウィーク2023(開催地:スペイン/マドリード)の最終日に行われたFEIワールドカップ2023-2024 西ヨーロッパリーグ 第6戦・マドリード大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、マーカス・アーニング(ドイツ)&クーリオ42号が優勝。2位にベン・マー(イギリス)&アンジュ・ド・グリシアン号、3位にマリアーノ・マルティネス・バスティダ(スペイン)&ベラノVDワインヘーフェZ号が入った。

第1走行

出場39人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、10番のジャンヌ・サドラン(フランス)&デクスター・デ・カーグレン号。続く11番のペドロ・ヴェニス(ブラジル)&ベックマンズ・ロード・ペジ・ジュニア号も減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク1位でFEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオン、FEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&カリジ号、同ランク2位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)&アンジュ・ド・グリシアン号、7位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドナテッロ・ダージュ号、FEIワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)&クーリオ42号、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ヴィスコンティ・デュ・テルマン号など8人馬がクリアラウンド。トータル10人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク5位で2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2023個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点8、同ランク9位のマックス・クーナー(オーストリア)は減点4、FEIヨーロッパ選手権2013個人金メダリストのロジェ・イブ・ボスト(フランス)は減点12、FEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は途中棄権に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの42.13秒をマークしたマーカス・アーニング(ドイツ)&クーリオ42号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 マドリード大会を制し、優勝賞金53,790ユーロ(約879万円)を獲得した。

続いて、ベン・マー(イギリス)&アンジュ・ド・グリシアン号が減点0、42.38秒で2位、マリアーノ・マルティネス・バスティダ(スペイン)&ベラノVDワインヘーフェZ号が減点0、43.06秒で3位、ジャンヌ・サドラン(フランス)&デクスター・デ・カーグレン号が減点0、45.11秒で4位、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&カリジ号が減点4、41.02秒で5位に入った。

クーリオ42号はドイツ産のホルシュタイナー種(10歳牡馬)。2023年にマルセル・マーシャル(ドイツ)とのコンビでオーストリアのCSI3*にてグランプリ3位、ドイツのCSIO3*でグランプリ3位などの成績を残した後、2023年9月よりマーカス・アーニング(ドイツ)とコンビを結成。この優勝が同コンビでの記念すべきCSI初優勝となる。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。