[ヘルシンキ・インターナショナルホースショー2023/CSI5*-W Helsinki]
現地時間22日、ヘルシンキ・インターナショナルホースショー2023(開催地:フィンランド/ヘルシンキ)の最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 西ヨーロッパリーグ 第2戦・ヘルシンキ大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、リチャード・ハウリー(アイルランド)&コンサル・ド・プレレZ号が優勝。2位にフィリップ・シュルツェ・トプフ(ドイツ)&カルラNRW号、3位にヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&ドザラ・ドーチヴァル号が入った。
第1走行
出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、16番のロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&カプチーノ194号。続いて、20番のレオポルド・ヴァン・アステン(オランダ)&VDLグループ・アイアンZ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク1位でFEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオン、FEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&ドザラ・ドーチヴァル号、同ランク4位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&コミサール・ペジ号、FEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号、ユーリ・マンスール(ブラジル)&QHアルフォンス・サント・アントニオ号、フィリップ・シュルツェ・トプフ(ドイツ)&カルラNRW号、リチャード・ハウリー(アイルランド)&コンサル・ド・プレレZ号の6人馬がクリアラウンド。トータル8人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク5位で2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2023個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、同ランク9位のマックス・クーナー(オーストリア)、2016リオデジャネイロ五輪・2020東京五輪個人銀メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)は減点4、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点19に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの34.18秒をマークしたリチャード・ハウリー(アイルランド)&コンサル・ド・プレレZ号が見事に優勝。FEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 西ヨーロッパリーグ2連勝を飾り、優勝賞金57,500ユーロ(約912万円)を獲得した。
続いて、フィリップ・シュルツェ・トプフ(ドイツ)&カルラNRW号が減点0、36.77秒で2位、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&ドザラ・ドーチヴァル号が減点0、36.86秒で3位、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号が減点0、40.56秒で4位、マーティン・フックス(スイス)&コミサール・ペジ号が減点4、38.30秒で5位に入った。
コンサル・ド・プレレZ号はスロバキア産のザンガーシャイド種(12歳牡馬)。2020年よりリチャード・ハウリー(アイルランド)とコンビを組み、2022年にスペインのCSI3*でグランプリ優勝、2023年にスペインのCSI3*でグランプリ優勝、ダブリンホースショー2023(CSIO5* Dublin)で160cmクラス優勝、アグリア・オスロホースショー2023(CSI5*-W Oslo)でFEIワールドカップ・オスロ大会優勝などの成績を残している。
PHOTO:©FEI
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。