[ジャンピング・ヴェローナ2022/CSI5*-W Verona]
現地時間6日、ジャンピング・ヴェローナ2022(開催地:イタリア/ヴェローナ)の最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第4戦・ヴェローナ大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号が優勝。2位にガーフリード・パック(オーストリア)&エクイトロン・ナクセルV号、3位にハリー・チャールズ(イギリス)&ロメオ88号が入った。
[ハイライト動画]
第1走行
出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、7番のニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号。続いて、12番のハリー・チャールズ(イギリス)&ロメオ88号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号、ユル・フライリンク(オランダ)&フィウミチーノ・ヴァン・デ・カルヴァレイ号、マーク・マコーリー(アイルランド)&ジャンゴ・ステ・ハーメル号、フェルナンド・マルティネス・ソマー(メキシコ)&ハイ・ファイヴ号、ガーフリード・パック(オーストリア)&エクイトロン・ナクセルV号の5人馬がクリアラウンド。トータル7人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク4位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)は減点8、同ランク7位のシモン・ドレストア(フランス)は減点18、8位でパンアメリカン競技大会個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)、10位のケビン・スタウト(フランス)は減点4でいずれも敗退。
さらに、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)は減点4、2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)、2015・2016・2019チャンピオンで2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点8、そして、日本の川合正育(杉谷乗馬クラブ)も減点26に終わり、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の40.55秒をマークしたヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 ヴェローナ大会を制し、優勝賞金47,500ユーロ(約695万円)を獲得した。
続いて、ガーフリード・パック(オーストリア)&エクイトロン・ナクセルV号が減点0、45.24秒で2位、ハリー・チャールズ(イギリス)&ロメオ88号が減点4、39.95秒で3位、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号が減点4、42.36秒で4位、フェルナンド・マルティネス・ソマー(メキシコ)&ハイ・ファイヴ号が減点4、43.99秒で5位に入った。
キング・エドワード号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(12歳牡馬)。2020年よりヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)とコンビを組み、2021年に2020東京五輪で団体金メダルを獲得。さらに、グローバル・チャンピオンズ・プラハ・プレーオフ2021(CSI5*GCT Prague)でLGCTスーパーグランプリを制覇。2022年にはFEI世界馬術選手権大会2022に出場し、個人・団体二冠を達成するなど、数々のビッグタイトルを獲得している。
PHOTO:© FEI
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。