スコット・ブラッシュ(イギリス)がFEIワールドカップ・ロンドン大会を制覇/ロンドン・インターナショナルホースショー2022

FEIワールドカップ

[ロンドン・インターナショナルホースショー2022/CSI5*-W London]

現地時間18日、ロンドン・インターナショナルホースショー2022(開催地:イギリス/ロンドン)5日目に行われたFEIワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第8戦・ロンドン大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、スコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号が優勝。2位にダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、3位にジョディ・ホール・マカティアー(イギリス)&ソルトン・ペッパ号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場37人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、3番のマックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号。続いて、世界ランク10位で2020東京五輪個人銅メダリストのマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&エルウィッケ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&ドザラ・ドーチヴァル号、同ランク7位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号、デニス・リンチ(アイルランド)&コルネッツ・イベリオ号、ジョディ・ホール・マカティアー(イギリス)&ソルトン・ペッパ号の5人馬がクリアラウンド。トータル7人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク3位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点4、同ランク5位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点8、6位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)は減点5でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフ進出ならず。

また、2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)は途中棄権、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、同ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)も減点4で敗退となった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の39.67秒をマークしたスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 ロンドン大会を制し、優勝賞金42,500ユーロ(約618万円)を獲得した。

続いて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号が減点0、39.73秒で2位、ジョディ・ホール・マカティアー(イギリス)&ソルトン・ペッパ号が減点0、40.14秒で3位、マイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&エルウィッケ号が減点0、41.21秒で4位、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&ドザラ・ドーチヴァル号が減点4、39.67秒で5位に入った。

ハロー・ジェファーソン号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(13歳牡馬)。2018年よりスコット・ブラッシュ(イギリス)とコンビを組み、2021年にLGCT2021 第5戦・ストックホルム大会(CSI5*GCT stockholm)でグランプリ優勝、2021TIAサマーイベント(CSI5* Valkenswaard)でグランプリ優勝を飾ったほか、イギリス代表として2020東京五輪にも出場している。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。