FEIワールドカップ・ラコルーニャ大会はヤンネ・フレデリック・マイヤー・ゼマーマン(ドイツ)が優勝/カサスノヴァス・ウィンターエディション2022

FEIワールドカップ

[カサスノヴァス・ウィンターエディション2022/CSI5*-W La Coruña]

現地時間3日、カサスノヴァス・ウィンターエディション2022(開催地:スペイン/ラコルーニャ)最終日に行われたFEIワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第7戦・ラコルーニャ大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ヤンネ・フレデリック・マイヤー・ゼマーマン(ドイツ)&メッシ・ファン・ト・ロイタースホフ号が優勝。2位にハリー・チャールズ(イギリス)&カスコ・ブルー号、3位にマックス・クーナー(オーストリア)&アップ・トゥ・ジャコ・ブルー号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のハリー・チャールズ(イギリス)&カスコ・ブルー号。続いて、24番のヤンネ・フレデリック・マイヤー・ゼマーマン(ドイツ)&メッシ・ファン・ト・ロイタースホフ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。その後、クリアラウンドする人馬は現れず、ジャンプ・オフは2人馬の一騎打ちで争われることになった。

なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点4、同ランク2位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)は減点4、4位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)は減点2、10位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点4で敗退。

また、1992バルセロナ五輪個人金メダリストのルドガー・ベールバウム(ドイツ)は減点4、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点7、2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は途中棄権、2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)は減点9、FEIヨーロッパ選手権2013個人金メダリストのロジェ・イブ・ボスト(フランス)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフに駒を進めることはできなかった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、ヤンネ・フレデリック・マイヤー・ゼマーマン(ドイツ)&メッシ・ファン・ト・ロイタースホフ号が36.52秒でクリアラウンド。見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 ラコルーニャ大会を制し、優勝賞金99,000ユーロ(約1,412万円)を獲得した。

対するハリー・チャールズ(イギリス)&カスコ・ブルー号もクリアラウンドしたが、タイムは36.87秒とわずかに届かず。惜しくも2位に敗れた。続いて、第1走行で減点1だったマックス・クーナー(オーストリア)&アップ・トゥ・ジャコ・ブルー号が3位、減点2だったハリー・スモルダーズ(オランダ)&ウリカスVDカテベネン号が4位、減点4だったヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号が5位に入った。

メッシ・ファン・ト・ロイタースホフ号はベルジャンウォームブラッド種(10歳牡馬)。2018年よりヤンネ・フレデリック・マイヤー・ゼマーマン(ドイツ)とコンビを組み、2022年にドイツのCSI4*でグランプリ優勝、2021年にはCSIOソポトホースショー2021(CSIO5* Sopot)でグランプリ2位という成績を残している。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。