[ワシントン・インターナショナルホースショー2022/CSI5*-W Upper Marlboro]
現地時間29日、ワシントン・インターナショナルホースショー2022(開催地:アメリカ/ワシントンD.C.)の5日目に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 北米リーグ 第2戦・ワシントン大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、コナー・スワイル(アイルランド)&カウント・ミー・イン号が優勝。2位にダニエル・ブルマン(イスラエル)&ジェマW号、3位にブライアン・モーグル(アメリカ)&MTM ヴィーヴル・ル・レーヴ号が入った。
第1走行
出場30人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のダニエル・コイル(アイルランド)&レガシー号。続く3番、マリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ号も減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク5位のコナー・スワイル(アイルランド)&カウント・ミー・イン号、同ランク17位のケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号、18位のダニエル・ブルマン(イスラエル)&ジェマW号、ローラ・クラウト(アメリカ)&コンフ号、ビート・マンドリ(スイス)&シャルトレーヌ・プレ・ノワール号など7人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル9人馬で争われることになった。
なお、世界ランク15位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の35.76秒をマークしたコナー・スワイル(アイルランド)&カウント・ミー・イン号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 ワシントン大会を制し、優勝賞金133,980ドル(約1,992万円)を獲得。スワイルは第1戦・サクラメント大会に続く、ワールドカップ2連勝となった。
続いて、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&ジェマW号が減点0、36.00秒で2位、ブライアン・モーグル(アメリカ)&MTM ヴィーヴル・ル・レーヴ号が減点0、36.74秒で3位、デヴィン・ライアン(アメリカ)&エディー・ブルー号が減点0、36.87秒で4位、ビート・マンドリ(スイス)&シャルトレーヌ・プレ・ノワール号が減点0、39.24秒で5位に入った。
カウント・ミー・イン号はドイツ産のハノーバー種(15歳牡馬)。ベス・アンダーヒル(カナダ)とのコンビにより、2016年にカナダのCSI2*でグランプリ優勝、2018年にアメリカのCSI5*でグランプリ優勝、2019年にカナダのCSI2*でグランプリ優勝。その後、2021年よりコナー・スワイル(アイルランド)とコンビを組み、フォートワース・インターナショナル2021(CSI4*-W Fort Worth)でFEIワールドカップ・フォートワース大会を制している。
PHOTO:©FEI
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。