[ジャンピング・ヴェローナ2019/CSI5*-W Verona]
現地時間10日、ジャンピング・ヴェローナ2019(開催地:イタリア/ヴェローナ)の期間中に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2019-2020 西ヨーロッパリーグ 第4戦・ヴェローナ大会(標準障害飛越競技/140-160cm)にて、スコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・エムレディ―号が優勝。2位にはダーラ・ケニー(アイルランド)&ロメオ号、3位にはスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アラモ号が入った。
[ハイライト動画]
第1走行
出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のフィリッポ・マルコ・ボログニ(イタリア)&セディック・ミラン・キラツィオ号。続いて、4番のエミリオ・ビコッキ(イタリア)&エヴィータSGZ号が減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフが成立する。
その後、世界ランク1位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アラモ号、同ランク5位のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&MクリスチャンK号、6位のピーター・デボス(ベルギー)&エスポワール号、8位のダーラ・ケニー(アイルランド)&ロメオ号、9位のクリスチャン・アールマン(ドイツ)&クリントレクソZ号、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・エムレディ―号など14人馬がクリアラウンド。トータル16人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク2位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)、同ランク3位のダニエル・ドイサー(ドイツ)、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナルを過去3度制しているマーカス・アーニング(ドイツ)はいずれも減点4で走行を終え、第1走行で敗退となった。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、9番目にスタートを切ったダーラ・ケニー(アイルランド)&ロメオ号が36.06秒の好タイムでクリアラウンド。先に減点0で走行を終えていたマルク・ハウトザハー(オランダ)&ステルホフス・ダンテ号以下をかわして、首位に立つ。
続く10番目のクリスチャン・アールマン(ドイツ)&クリントレクソZ号は減点8、12番目のピーター・デボス(ベルギー)&エスポワール号も減点4で優勝争いから脱落。13番目のスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アラモ号、14番目のエマヌエーレ・ガウディアーノ(イタリア)&シャロウ号はクリアラウンドしたものの、タイムはゲルダが36.19秒、ガウディアーノが36.23秒とわずかに届かず。さらに、15番目のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&MクリスチャンK号も減点4でフィニッシュし、敗退が決まる。
しかし、最終16番目のスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・エムレディ―号が35.55秒でクリアラウンド。一番時計を0.51秒だけ更新し、見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2019-2020 ヴェローナ大会を制した。この勝利により、ブラッシュは優勝賞金47,500ユーロ(約万円)を獲得すると共に、西ヨーロッパリーグランキング6位タイへジャンプ・アップ。また、今大会で3位に入ったスティーヴ・ゲルダ(スイス)がランキング首位へと浮上している。
PHOTO:©FEI