[ジャンピング・メッヘレン2019/CSI5*-W Mechelen]
現地時間29日、ジャンピング・メッヘレン2019(開催地:ベルギー/メッヘレン)の期間中に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2019-2020 西ヨーロッパリーグ 第9戦・メッヘレン大会(標準障害飛越競技/160cm)にて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号が優勝。2位にはピウス・シュヴァイツァー(スイス)&コートニー・コックス号、3位にはウィルム・バーミアー(ベルギー)&IQヴァン・ヘット・ステエンチェ号が入った。
第1走行
出場36人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、5番のヨハン・セバスチャン・ガリクセン(ノルウェー)&シャロウベット号。続いて、8番のジェームス・ウィルソン(イギリス)&イマジン・デ・ミューズ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフが成立する。
その後、世界ランク3位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、LGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号、ジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号、ジュリアン・エパイヤール(フランス)&クエレッタ号、エマヌエーレ・ガウディアーノ(イタリア)&シャロウ号など10人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル12人馬で争われることになった。
なお、世界ランク5位のピーター・デボス(ベルギー)は減点8、同ランク9位のクリスチャン・アールマン(ドイツ)は減点4、10位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点12で走行を終え、ジャンプ・オフは進出を逃した。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、4番目にスタートを切ったウィルム・バーミアー(ベルギー)&IQヴァン・ヘット・ステエンチェ号が45.16秒でクリアラウンド。先に減点4でフィニッシュしていたレオポルド・ヴァン・アステン(オランダ)&VDLグループ・ミス・アンタッチャブル号以下をかわして、首位に立つ。
5番目のクリスチャン・ククック(ドイツ)&クインティーノ号も減点0で続くが、タイムは48.45秒。また、6番目のオリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mレジェンド・オブ・ラヴ号、7番目のハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号は減点4でのフィニッシュとなり、優勝争いから脱落する。
しかし、8番目のピウス・シュヴァイツァー(スイス)&コートニー・コックス号が44.02秒でクリアラウンド。バーミアーをかわして首位に躍り出ると、9番目のジュリアン・エパイヤール(フランス)&クエレッタ号、10番目のエマヌエーレ・ガウディアーノ(イタリア)&シャロウ号は減点4、11番目のジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号は減点8で走行を終え、いよいよ最終12番目のダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号がアリーナへ。
大きなプレッシャーがかかる中でスタートした人馬だったが、一番時計を3秒近く更新する41.37秒でクリアラウンド。会心のパフォーマンスでFEIジャンピング・ワールドカップ2019-2020 メッヘレン大会を制し、優勝賞金31,000ユーロ(約377万円)と35,000ユーロ(約426万円)相当の高級車を獲得した。なお、西ヨーロッパリーグランキングはピーター・デボス(ベルギー)が首位をキープしている。
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