[ロンジンCSIバーゼル2019/CSI5*-W Basel]
現地時間13日、ロンジンCSIバーゼル2019(開催地:スイス/バーゼル)の期間中に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2018-2019 西ヨーロッパリーグ 第10戦・バーゼル大会(標準障害飛越競技/160cm)にて、マーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号が優勝。2位にはマルク・ハウトザハー(オランダ)&ステルホフス・カリメロ号、3位にはピーター・デボス(ベルギー)&アパート号が入った。
[ハイライト動画]第1走行
出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は22番のマルク・ハウトザハー(オランダ)&ステルホフス・カリメロ号。続く23番のピーター・デボス(ベルギー)&アパート号も減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフが成立する。
その後、クリアラウンドしたのは、世界ランク10位でFEI世界馬術選手権大会2018個人銀メダリストのマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号のみとなり、ジャンプ・オフは3人馬で争われることになった。
なお、世界ランク1位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、同ランク3位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナルを過去3度制しているマーカス・アーニング(ドイツ)、5位でFEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)はいずれもクリアラウンドを逃し、ジャンプ・オフへ駒を進めることができなかった。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、トップバッターのマルク・ハウトザハー(オランダ)&ステルホフス・カリメロ号が第1走行に続いてクリアラウンド。いきなり38.84秒の好タイムをマークし、後続の人馬にプレッシャーをかける。
続く2番目のピーター・デボス(ベルギー)&アパート号も今シーズンのワールドカップ2勝目を狙って攻めの走行を展開するが、最後から2つ目の障害で痛恨の1落下。36.98秒という速いタイムを叩き出したが、惜しくも減点4でのフィニッシュとなる。
そして、いよいよ最終3番目のマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号がアリーナへ。地元ファンの期待を一身に受けてスタートを切った人馬は、ダイナミックな飛越を次々に繰り出しながら力強くコースを駆け抜け、37.61秒でクリアラウンド。一番時計を1秒以上更新して、見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2018-2019 バーゼル大会を制した。
ゴール入線後、ヘルメットを天高く放り上げて喜びを爆発させたフックスは、この勝利により賞金52,500スイスフラン(約577万円)を獲得。第4戦・リヨン大会に続く2勝目を飾り、西ヨーロッパリーグランキングも、スティーヴ・ゲルダ(スイス)、ピーター・デボス(ベルギー)に次ぐ3位へ浮上した。
PHOTO:©FEI