[CSIOザンクトガレン2021/CSIO5*St.Gallen]
現地時間6日、CSIOザンクトガレン2021(開催地:スイス/ザンクトガレン)最終日に行われたFEIジャンピング・ネーションズカップ2021 ヨーロッパディビジョン1 スイス大会(国別団体戦/標準障害飛越競技/160cm)にて、スウェーデンが優勝。2位にはドイツ、3位にはスイスが入った。
この競技には、イギリス・イスラエル・イタリア・スイス・スウェーデン・エジプト・オランダ・ドイツ・ブラジル・メキシコの10チーム(1チーム4人馬トータル40人馬)が出場し、すべての人馬が2回ずつ走行。第1走行・第2走行ともに、走行を終えた4人馬のうち、減点の少ない3人馬の減点合計をチームの総減点とし、第1・第2走行トータル総減点の最も少ないチームが1位となる。最少総減点のチームが複数あった場合は、各チームから1人馬が出場するジャンプ・オフ(優勝決定戦)が行われる。
[ハイライト動画]
第1走行
第1走行では、アンドレ・ティアム(ドイツ)&DSPチャカリア号がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)、モーリス・テベル(ドイツ)&ドン・ディアラド号が減点1、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&アサーター号が減点4でフィニッシュしたドイツが総減点5。また、ナイエル・ナサール(エジプト)&ダリ―・ロウ号など2人馬がクリアラウンドし、もう1人馬が減点5でフィニッシュしたエジプトも総減点5で全走行を終え、この2チームが首位に並んだ。
続いて、世界ランク2位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)と同ランク3位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)を擁するホスト国・スイスが総減点8の3位、スウェーデンが総減点9で4位、ブラジルが総減点13で5位、イギリスが総減点14で6位、イスラエルが総減点16で7位、オランダが総減点20で8位、メキシコが総減点21で9位、イタリアが総減点25で最下位スタートとなった。
第2走行
第2走行では、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号、ダグラス・リンデロウ(スウェーデン)&カスコブルー号がクリアラウンドしたスウェーデンが総減点(第1・第2走行トータルの減点。以下同)13でフィニッシュ。第1走行で首位タイに並んでいたドイツは、モーリス・テベル(ドイツ)&ドン・ディアラド号がクリアラウンドしたが、他の3人馬が減点4、減点4、減点8に終わり、総減点13。これにより、スウェーデンとドイツのジャンプ・オフ(優勝決定戦)が行われることになった。
第1走行3位からの逆転を狙ったスイスは、マーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号がクリアラウンドをきめたものの、スティーヴ・ゲルダ(スイス)&ヴェナード・デ・セリシー号が途中棄権、他の2人馬はいずれも減点4に終わり、総減点16の3位に。首位タイで第2走行に臨んだエジプトは総減点25と失速。表彰台入りを逃し、4位に終わった。
以下、総減点25のメキシコが5位、総減点29のブラジルが6位、総減点44のオランダが7位、総減点45のイタリアが8位、総減点65のイスラエルが9位となり、第2走行の出場を辞退したイギリスは順位がつかなかった。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
スウェーデンとドイツの代表1人馬による一騎打ちとなったジャンプ・オフは、ロルフ・ヨーラン・ベントソン(スウェーデン)&エルミンドW号が43.50秒でクリアラウンド。対して、クリスチャン・ククック(ドイツ)&ムンバイ号は1落下に規定タイムオーバーが加わり、減点5でフィニッシュ。
以上の結果、スウェーデンが見事にFEIネーションズカップ・スイス大会を制し、優勝賞金65,000ユーロ(約865万円)を獲得。ファイナルの出場権を争うヨーロッパディビジョン1のランキングでも、まず首位に立った。
※写真はロルフ・ヨーラン・ベントソン(スウェーデン)&エルミンドW号
PHOTO:Longines CSIO St. Gallen