[CSIOザンクトガレン2019/CSIO5*-NC St.Gallen]
現地時間2日、CSIOザンクトガレン2019(開催地:スイス/ザンクトガレン)の期間中に行われたFEIジャンピング・ネーションズカップ2019 ヨーロッパディビジョン1 スイス大会(国別団体戦/標準障害飛越競技/160cm)にて、フランスが2連覇を達成。2位にはイタリア、3位にはスイスが入った。
今大会には、イギリス・イタリア・オーストリア・スイス・デンマーク・ノルウェー・フランス・ブラジルの8チーム(各チーム4人馬、トータル32人馬)が出場し、すべての人馬が2回ずつ走行。第1走行・第2走行ともに、走行を終えた4人馬のうち、減点の少ない3人馬の減点合計をチームの総減点とし、第1・第2走行トータル総減点の最も少ないチームが1位となる。最少総減点のチームが複数あった場合は、各チームから1人馬が出場するジャンプ・オフ(優勝決定戦)が行われる。
[ハイライト動画]第1走行
第1走行では、ペネロペ・ルプレボ(フランス)&バンクーバー・デ・ランロール号、ニコラス・デルモット(フランス)&ウーヴォソ・ドゥ・ロッキ号、ギョーム・フォートリエ(フランス)&ヴァルドッコ・デ・キャップス号の3人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)し、ケビン・スタウト(フランス)&カレヴォ2号が減点4でフィニッシュしたフランスが総減点0で首位発進。
ルカ・マルツィアーニ(イタリア)&トーキョー・デュ・ソレイユ号、パオロ・パイニ(イタリア)&オッタヴァ・メラヴィリア・ディ・カサンG号、ジュリア・マルティネンゴ・マルケ(イタリア)&エルザス号の3人馬がクリアラウンドしたイタリアも、同じく総減点0で首位に並んだ。
ヨーロッパディビジョン1連勝を狙うホスト国・スイスは、2012ロンドン五輪個人金メダリストで世界ランク1位のスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アルブフレンズ・ビアンカ号、ポール・エスターマン(スイス)&ロード・ペプシ号がクリアラウンドしたが、他の2人馬がいずれも減点4でフィニッシュとなり、総減点4の3位に。
以下、総減点8のイギリスとブラジルが4位、総減点11のノルウェーが6位、総減点22のオーストリアが7位、総減点28のデンマークが最下位スタートとなった。
第2走行
第2走行では、スイスが会心のパフォーマンスを披露。スティーヴ・ゲルダ(スイス)が出場辞退となったが、世界ランク3位のマーティン・フックス(スイス)&チャップリン号など他の3人馬がすべてクリアラウンド。総減点(第1・第2トータルの総減点。以下同)4をキープする。
一方、第1走行を首位タイで折り返したフランス、イタリアの2チームは、いずれも総減点4でフィニッシュ。これにより、総減点4で並んだイタリア・スイス・フランスの3チームでのジャンプ・オフが行われることになった。
また、この時点で総減点16のイギリスが4位、総減点22のブラジルが5位、総減点33のノルウェーが6位、総減点42のデンマークが7位、総減点48のオーストリアが最下位に確定した。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
各チームの代表人馬によって争われたジャンプ・オフ。地元ファンの期待を一身に受けてスタートを切ったスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アルブフレンズ・ビアンカ号は、4つ目のダブルコンビネーション障害でバーを落とし、惜しくも減点4フィニッシュ。
一方、2番目のギョーム・フォートリエ(フランス)&ヴァルドッコ・デ・キャップス号は44.09秒でクリアラウンド。そして、最終3番目のジュリア・マルティネンゴ・マルケ(イタリア)&エルザス号も減点0で続いたが、タイムは44.54秒とわずかに届かず。
以上の結果、フランスが見事にFEIネーションズカップ・スイス大会を制覇。スイスと並び、ヨーロッパディビジョン1の首位タイ浮上をはたした。
PHOTO:©FEI