[FEIヨーロッパ選手権2019/FEI European Championships]
FEIヨーロッパ選手権2019(開催地:オランダ/ロッテルダム)2日目の現地時間21日。個人戦1次予選 兼 団体戦1次予選(スピード&ハンディネス競技/150cm)が行われ、個人戦は前回チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号、団体戦はドイツが首位スタートとなった。
ハイライト動画70人馬が出場した個人戦では、53番目にスタートを切ったマックス・クーナー(オーストリア)&シャルドネ79号が71.06秒でノーミスフィニッシュ。クリスチャン・アールマン(ドイツ)&クリントレクソZ号、マーカス・アーニング(ドイツ)&コム・イル・フォート号らをかわして、首位に立つ。
しかし、56番、世界ランク2位で前回王者のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号が70.25秒でノーミスフィニッシュ。一番時計を0.81秒更新し、堂々首位に躍り出る。
続いて、63番のペネロペ・ルプレボ(フランス)&バンクーバー・デ・ランロール号、66番、世界ランク1位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アルブフレンズ・ビアンカ号もノーミスで走行を終えるが、タイムはルプレボが73.52秒、ゲルダが72.88秒と及ない。
さらに、69番のベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号、最終70番、世界ランク3位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&トバゴZ号もノーミスで走行を終えたが、マーが71.49秒、ドイサーが73.20秒で一番時計を更新することはできず。以上の結果、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号が個人戦1次予選首位につけ、大会2連覇へ向けて最高のスタートを切った。
なお、個人戦は、走行タイムに係数0.50をかけた数値の最も少ない選手(首位のペダー・フレデリクソン)を減点0、他の選手は首位の選手との数値差をそれぞれの減点として加算。団体戦は、1チーム3〜4人馬で出場し、走行を終えた人馬のうち、減点の少ない3人馬の総減点がチーム総減点となる。
<減点計算式>
順位 | 選手 | 計算式 | 減点 |
1位 | ペダー・フレデリクソン (スウェーデン) |
タイム70.25×係数0.50=35.13 |
減点0 |
2位 | マックス・クーナー (オーストリア) |
タイム71.06×係数0.50=35.53 35.53(2位のポイント)-35.13(1位のポイント)=0.40 |
減点0.40 |
3位 | ベン・マー (イギリス) |
タイム71.49×係数0.50=35.74 35.75(3位のポイント)-35.13(1位のポイント)=0.31 |
減点0.62 |
※4位以下も同じ計算式で減点を換算
以上の結果により、15チームが出場した団体戦は、総減点4.22のドイツが首位に立ち、フランスが総減点5.39の団体2位、前回銀メダルのスウェーデンが総減点6.81で団体3位に。続いて、総減点9.41のイギリスが団体4位、前回銅メダルのスイスが総減点9.83で団体5位、前回金メダルのアイルランドは総減点10.36の団体6位につけている。
以下、総減点10.63のイスラエルが団体7位、総減点11.07のベルギーが団体8位、ホスト国・オランダは総減点13.90で団体9位と出遅れ。総減点16.65のデンマークが団体10位、総減点16.74のイタリアが団体11位、総減点22.56のポルトガルが団体12位、総減点22.70のノルウェーが団体13位、総減点25.53のオーストリアが団体14位、総減点28.86のスペインが最下位スタートとなった。
PHOTO:©FEI