現地時間17日、2008北京五輪個人金メダリストのエリック・ラマーズ(カナダ)が、2020東京五輪カナダ代表候補からの撤退を発表した。カナダの五輪出場枠は「個人1」。ラマーズは先日選出されたカナダ代表候補5選手のうちの1人に名を連ねていたが、これにより、4選手が1つの枠を争う形となる。
発表によれば、開催地・東京が新型コロナウイルス感染拡大の影響で緊急事態宣言下にあること、そして、本人の健康状態が撤退の理由として挙げられている。ラマーズは3年前から脳腫瘍を患っており、ブリュッセルとパリにある医療チームの支援を受けながら治療を続けているという。
ラマーズは現在、世界ランクでカナダ人選手最上位の23位。オリンピックには3回出場し、2008北京五輪で個人金メダルと団体銀メダル、2016リオデジャネイロ五輪で個人銅メダルを獲得している。また、FEI世界馬術選手権大会2010で個人銅メダル、パンアメリカン競技大会2007で個人銅メダルと団体銀メダル獲得、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2011で準優勝するなど、多数の輝かしい競技成績を収めている。
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