エリック・ラマーズ(カナダ)が競技引退を発表

海外障害馬術競技会

現地時間31日、エリック・ラマーズ(カナダ)が競技引退を発表した。2017年に発症した脳腫瘍の治療と、2022年2月に就任した障害馬術競技カナダ代表チーム技術顧問の職に専念するためだという。

ラマーズは1968年生まれの53歳。1992年にカナダ代表チームメンバーに初選出され、FEI世界馬術選手権大会1994に出場。パンアメリカン競技大会2007で個人銅メダル・団体銀メダル、オリンピック初出場となった北京五輪2008で個人金メダル・団体銀メダルを獲得し、2009年にはキャリア初の世界ランク1位の座についた。

その後も、FEI世界馬術選手権大会2010での個人銅メダル獲得、CHIOアーヘン2010(CSIO5*Aachen)でロレックスグランプリ優勝、CSIOスプルースメドウズ・マスターズ2011(CSIO5*Spruce Meadows)でCNインターナショナル・グランプリ優勝、2016リオデジャネイロ五輪で個人銅メダル獲得、CHIジュネーヴ2016(CSI5*Geneva)でIJRCトップ10ファイナル優勝など、主要な国際大会で数々のタイトルを勝ち取った。

2017年に脳腫瘍を発症するが、治療をしながら競技を継続。2020東京五輪のカナダ代表にも選出されたものの、新型コロナウイルス感染リスクを考慮して、出場を辞退した。その後、2022年2月にカナダ馬術連盟より、障害馬術競技の技術顧問に任命され、現在は代表チームの強化に携わっている。

PHOTO:©FEI