[ダッチ・マスターズ2023/CSI5* RGS(ロレックス・グランドスラム)’s-Hertogenbosch]
現地時間10日、ダッチ・マスターズ2023(開催地:オランダ/スヘルトーヘンボス)大会2日目に行われたVDLグループ賞(標準障害飛越競技238.2.2/150cm)にて、ウィレム・フレベ(オランダ)&グランドラドTN号が優勝。2位にハリー・チャールズ(イギリス)&カスコ・ブルー号、3位にケビン・スタウト(フランス)&ヴィスコンティ・デュ・テルマン号が入った。
第1走行
出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・バレンチノ号。続く2番、世界ランク12位のシモン・ドレストア(フランス)&カイマン・ジョリー・ジャンパー号も減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク2位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号、同ランク7位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&グランドスラムVDL号、10位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ヴィスコンティ・デュ・テルマン号、11位のマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ディウィスHH号、16位のハリー・チャールズ(イギリス)&カスコ・ブルー号、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミクス・デ・ベルヘム号など12人馬がクリアラウンド。トータル14人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点4、同ランク3位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点8、4位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)、5位のハリー・スモルダーズ(オランダ)は減点4、FEIワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)は減点8でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
2人馬が棄権したため、12人馬で争われたジャンプ・オフでは、9人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの36.62秒をマークしたウィレム・フレベ(オランダ)&グランドラドTN号が見事にVDLグループ賞を制し、優勝賞金24,425ユーロ(約351万円)を獲得した。
続いて、ハリー・チャールズ(イギリス)&カスコ・ブルー号が減点0、37.93秒で2位、ケビン・スタウト(フランス)&ヴィスコンティ・デュ・テルマン号が減点0、38.32秒で3位、スティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミクス・デ・ベルヘム号が減点0、38.34秒で4位、マイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)&ディウィスHH号が減点0、40.22秒で5位に入った。
グランドラドTN号はオランダ産のKWPN種(12歳牡馬)。2016年からウィレム・フレベ(オランダ)とコンビを組み、2020年、2021年にオランダのCSI2*でグランプリ優勝、2022年にオランダのCSI3*でグランプリ優勝、ダッチ・マスターズ2022(CSI5* RGS s-Hertogenbosch)でロレックスグランプリ3位という成績を残している。
PHOTO:©The Dutch Masters / Digitshots
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。