ダニエル・ドイサー(ドイツ)がロレックスグランプリを制覇/ダッチ・マスターズ2022

ロレックス・グランドスラム

[ダッチ・マスターズ2022/CSI5* RGS(ロレックス・グランドスラム)’s-Hertogenbosch]

現地時間13日、ダッチ・マスターズ2022(開催地:オランダ/ トーヘンボス)最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918トバゴZ号が優勝。2位にハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号、3位にウィレム・フレベ(オランダ)がグランドラドTN号が入った。

[フル動画]

第1走行

出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は5番、世界ランク15位のマックス・クーナー(オーストリア)&EICコリオリ・デ・アイル号。続いて、世界ランク10位のハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク5位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918トバゴZ号、同ランク6位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&グランド・スラムVDL号、8位で史上唯一ロレックス・グランドスラムを達成しているスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号など10人馬がクリアラウンド。トータル12人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク2位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点4、同ランク3位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)は途中棄権、2012ロンドン五輪個人金メダリストでFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点4に終わり、ジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の37.90秒マークしたダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918トバゴZ号見事にロレックスグランプリを制し優勝賞金231,000ユーロ(約2,965万円)を獲得。新たなグランドスラム・コンテンダーとして名乗りを上げた。

続いて、ハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が減点0、38.03秒で2位、ウィレム・フレベ(オランダ)が減点0、38.40秒で3位、バート・ブレス(オランダ)&クリスクラスDV号が減点0、39.64秒で4位、ピーター・デボス(ベルギー)&クライレZ号が減点0、39.95秒で5位に入った。

スクーデリア1918トバゴZ号はベルギー産のザンガ―シャイド種(14歳牡馬)。2017年よりダニエル・ドイサー(ドイツ)とコンビを組み、オスロホースショー2017(CSI5*-W Oslo)でのグランプリ優勝、エキタ・ロンジン2018(CSI5*-W Lyon)でのグランプリ優勝、ジャンピング・インターナショナル・ボルドー2019(CSI5*-W Bordeaux)でのFEIワールドカップ・ボルドー大会優勝、冬季馬術フェスティバル2021 ウィーク4(CSI4*Wellington FL)、ウィーク8(CSIO4*Wellington FL)、ウィーク11(CSI5*Wellington FL)でのグランプリ優勝など、数々のビッグタイトルを獲得している。

PHOTO:Rolex Grand Slam / Peggy Schröder

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。