[CSIOスプルースメドウズ・マスターズ2023/CSIO5* RGS(ロレックス・グランドスラム)Spruce Meadows]
現地時間8日、CSIOスプルースメドウズ・マスターズ2023(開催地:カナダ/スプルースメドウズ)3日目に行われたトルマリンオイルカップ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マーティン・フックス(スイス)&コミサール・ペジ号が優勝。2位にエヴェリナ・トヴェク(スウェーデン)&ウィネトゥ・デ・ラ・アメンテZ号、3位にマリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ2号が入った。
第1走行
出場36人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、4番のエウジェニオ・ガルザ・ペレス(メキシコ)&コンタゴ号。続いて7番、世界ランク5位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&コミサール・ペジ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、エヴェリナ・トヴェク(スウェーデン)&ウィネトゥ・デ・ラ・アメンテZ号、マリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ2号の2人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル4人馬で争われることになった。
なお、世界ランク3位で2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2023個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点4、同ランク4位で2020東京五輪個人金メダリストのベン・マー(イギリス)は減点8、7位のハリー・スモルダーズ(オランダ)は減点4、8位のケント・ファリントン(アメリカ)は減点10に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
1人馬が棄権したため、3人馬で争われたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの38.51秒をマークしたマーティン・フックス(スイス)&コミサール・ペジ号が見事にトルマリンオイルカップを制し、優勝賞金49,500カナダドル(約533万円)を獲得した。
続いて、エヴェリナ・トヴェク(スウェーデン)&ウィネトゥ・デ・ラ・アメンテZ号が減点0、40.30秒で2位、マリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ2号が減点4、40.43秒で3位、ジャンプ・オフを棄権したエウジェニオ・ガルザ・ペレス(メキシコ)&コンタゴ号が4位、第1走行を減点3でフィニッシュしたカラ・チャド(カナダ)&クイダモF号が5位に入った。
コミサール・ペジ号はドイツ産のハノーバー種(10歳牝馬)。2022年よりマーティン・フックス(スイス)とコンビを組み、同年にオーストリアのCSI3*でグランプリ優勝、2023年にスペインのCSI4*でグランプリ2位、CSIOザンクトガレン2023(CSIO5*St.Gallen)でグランプリ2位という成績を残している。
PHOTO:© Spruce Meadows Media/Dave Chidley
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。