マーカス・アーニング(ドイツ)がロレックスグランプリを制覇/CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2023

ロレックス・グランドスラム

[CHIOアーヘン2023/CSIO5*RGS(ロレックス・グランドスラム)Aachen]

現地時間2日、CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2023(開催地:ドイツ/アーヘン)最終日に行われたロレックスグランプリ(二回走行競技/160cm)にて、マーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号が優勝。2位にダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、3位にフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&ジンデイ号が入った。

ラウンドA

40人馬が出場したラウンドAでは、世界ランク9位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、2020東京五輪個人金メダリストのベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号、2012ロンドン五輪個人金メダリストでFEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミクス・デ・ベルヘム号、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)&メジャー・トム号、FEIワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号など12人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)し、ラウンドBへ。

また、ラウンドAを減点4でフィニッシュした15人馬のうち、世界ランク5位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号、同ランク7位のシモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号、18位ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号など、走行タイムで上位となった6人馬もラウンドAを突破し、トータル18人馬がラウンドBへ駒を進めた。

なお、世界ランク3位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)は途中棄権、同ランク12位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)、17位のユル・フライリンク(オランダ)、2000シドニー五輪個人金メダリストのルドガー・ベールバウム(ドイツ)、FEIヨーロッパ選手権2021個人金メダリストのアンドレ・ティエメ(ドイツ)は減点4で走行を終えたが、走行タイムで及ばず。いずれもラウンドAで姿を消している。

ラウンドB

18人馬が出場したラウンドBでは、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、マーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号、ロドリゴ・ペソア(ブラジル)&メジャー・トム号、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&ジンデイ号、エウジェニオ・ガルザ・ペレス(メキシコ)&コンタゴ号の5人馬がダブルクリアラウンド。総減点0で並び、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

ラウンドAを減点4で折り返していたマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号、シモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号はクリアラウンドしたものの、総減点4で敗退が決定。減点0で折り返していたベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号は総減点8、スティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミクス・デ・ベルヘム号は総減点7に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

5人馬で争われたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの45.12秒をマークしたマーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金500,000ユーロ(約7,890万円)を獲得。新たなロレックス・グランドスラムコンテンダーとして名乗りを上げた。

続いて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号が減点0、45.73秒で2位、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&ジンデイ号が減点4、43.36秒で3位、ロドリゴ・ペソア(ブラジル)&メジャー・トム号が減点4、47.08秒で4位、エウジェニオ・ガルザ・ペレス(メキシコ)&コンタゴ号が減点4、48.77秒で5位に入った。

スターゴールド号はドイツ産のオルデンブルガー種(12歳牡馬)。2019年よりマーカス・アーニング(ドイツ)とコンビを組み、2020年にドイツのCSI2*でグランプリ優勝、2021年にベルギーのCSI3*でグランプリ優勝、2022年、2023年にCHIアル・シャカブ(CSI5*Doha, Al Shaqab)でグランプリ連覇を達成している。

PHOTO:©CHIO Aachen/Jasmin Metzner

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。