ダニエル・ドイサー(ドイツ)がロレックスグランプリを制覇/CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2021

ロレックス・グランドスラム

[CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2021/CSIO5*RGS(ロレックス・グランドスラム)Aachen]

現地時間19日、CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2021(開催地:ドイツ/アーヘン)最終日に行われたロレックスグランプリ(二回走行競技/160cm)にて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号が優勝。2位にブライアン・モーグル(アメリカ)&バロウ・デュ・レヴェントン号、3位にグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&MJTネヴァドスS号が入った。

第1走行

40人馬が出場した第1走行では、世界ランク1位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、同ランク4位で史上唯一ロレックス・グランドスラムを達成しているスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号、6位で2020東京五輪個人金メダリストのベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号、8位のジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号、10位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ヴェナード・デ・セリシー号など12人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。

また、世界ランク3位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号、同ランク9位で2016リオデジャネイロ五輪団体金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&トリード・デ・メスカム・ハーコアー号など6人馬が減点4でフィニッシュし、ここまでの18人馬が第2走行へ駒を進めた。なお、世界ランク12位のダーラ・ケニー(アイルランド)、同ランク14位のニルス・ブリュインセルス(ベルギー)は減点12、20位のマックス・クーナー(オーストリア)は減点8でのフィニッシュとなり、いずれも第2走行進出を逃した。

第2走行

18人馬で争われた第2走行では、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、スコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号、ベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号、ジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号など7人馬がクリアラウンドし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立。

一方、総減点(第1・第2走行のトータル減点。以下同)4でフィニッシュしたマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号、スティーヴ・ゲルダ(スイス)&ヴェナード・デ・セリシー号、総減点16でフィニッシュしたケビン・スタウト(フランス)&トリード・デ・メスカム・ハーコアー号など11人馬は第2走行で敗退となった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、トップばバッターのダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号が第1走行から3連続のクリアラウンド。41.85秒の好タイムをマークし、後続の人馬にプレッシャーをかける。

2番目のジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号は減点4。3番目のグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&MJTネヴァドスS号はクリアラウンドするが、タイムは42.83秒。また、4番目のローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号、5番目のベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号、6番目のスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号は減点4でフィニッシュし、いずれもドイサーには及ばない。そして、最終7番目のブライアン・モーグル(アメリカ)&バロウ・デュ・レヴェントン号はクリアラウンドしたが、タイムは42.16秒でわずかに届かず。

以上の結果、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金330,000ユーロ(約4,238万円)を獲得。新たなロレックス・グランドスラム・コンテンダーとして名乗りを上げた。

PHOTO:Rolex/Ashley Neuhof