[CHIジュネーヴ2022/CSI5*Geneva]
現地時間9日、CHIジュネーヴ2022(開催地:スイス/ジュネーヴ)の2日目に行われたロレックスIJRCトップ10ファイナル(二回走行競技/160cm)にて、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号が優勝。2位にシモン・ドレストア(フランス)&カイマン・ジョリー・ジャンパー号、3位にペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号が入った。
第1走行
この競技は、毎年11月発表の世界ランキングでトップ10に名を連ねるライダーのみが出場できる(※不出場のライダーがいた場合は11位以下のライダーが繰り上がりで出場)障害馬術界最高峰の一戦。
第1走行では、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号、同ランク9位でパンアメリカン競技大会個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&ライク・ア・ダイアモンド・ファン・ヘット・シェーク号、12位のシモン・ドレストア(フランス)&カイマン・ジョリー・ジャンパー号、13位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号の4人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。
続いて、世界ランク11位で2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号が規定タイムオーバーの減点1、世界ランク2位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&コナー・ジェイ号、同ランク4位のハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が減点4。
さらに、世界ランク3位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&カラコル・デ・ラ・ローク号、同ランク12位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ヴィスコンティ・デュ・テルマン号は減点8、世界ランク6位で2020東京五輪個人金メダリストのベン・マー(イギリス)&イグジット・レモ号は減点31で第2走行へ進むこととなった。
第2走行
迎えた第2走行では、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号が見事にダブルクリアラウンド。総減点0、48.42秒でロレックスIJRCトップ10ファイナルを制し、優勝賞金160,000スイスフラン(約2,336万円)を獲得。世界チャンピオンがまた新たなビッグタイトルを手にした。
シモン・ドレストア(フランス)&カイマン・ジョリー・ジャンパー号もダブルクリアラウンドをきめたが、走行タイムで及ばず。総減点0、49.35秒で惜しくも2位に敗れた。続いて、第2走行を減点0でフィニッシュしたペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号が総減点1で3位となり、表彰台入り。
以下、総減点4の3人馬はタイム差により、マクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号が4位、ハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が5位、マルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&ライク・ア・ダイアモンド・ファン・ヘット・シェーク号が6位、総減点8のケビン・スタウト(フランス)&ヴィスコンティ・デュ・テルマン号が7位、総減点12のジュリアン・エパイヤール(フランス)&カラコル・デ・ラ・ローク号が8位、総減点16のマーティン・フックス(スイス)&コナー・ジェイ号が9位、総減点31のベン・マー(イギリス)&イグジット・レモ号が最下位という結果に終わっている。
キング・エドワード号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(12歳牡馬)。2020年よりヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)とコンビを組み、2021年に2020東京五輪で団体金メダルを獲得。さらに、グローバル・チャンピオンズ・プラハ・プレーオフ2021(CSI5*GCT Prague)でLGCTスーパーグランプリを制覇。2022年にはFEI世界馬術選手権大会2022に出場し、個人・団体二冠を達成するなど、数々のビッグタイトルを獲得している。
PHOTO:Rolex Grand Slam / Ashley Neuhof
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。