[CHIジュネーヴ2021/CSI5*Geneva]
現地時間10日、CHIジュネーヴ2021(開催地:スイス/ジュネーヴ)の2日目に行われたロレックスIJRCトップ10ファイナル(二回走行競技/160cm)にて、ベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号が優勝。2位にヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号、3位にジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号が入った。
第1走行
この競技は、毎年11月発表の世界ランキングでトップ10に名を連ねるライダーのみが出場できる(※不出場のライダーがいた場合は11位以下のライダーが繰り上がりで出場)障害馬術界最高峰の一戦。
第1走行では、世界ランク2位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、同ランク3位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号、7位で2020東京五輪個人金メダリストのベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号、8位のジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。4人馬が首位に並んで第2走行へ。
続いて、世界ランク1位で2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号、同ランク9位のケント・ファリントン(アメリカ)&オーストリア2号、13位で2012ロンドン五輪個人銀メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビクトリオ・デ・フロターズ号、15位のケビン・スタウト(フランス)&トリード・デ・メスカム・ハーコアー号の4人馬が1落下の減点4。
さらに、世界ランク6位のスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号が1落下と規定タイムオーバーの減点5で9位、同ランク4位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&チャップリン号が2落下の減点8で最下位スタートとなった。
第2走行
迎えた第2走行では、7番目のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号が51.16秒でクリアラウンド。総減点0でフィニッシュし、総減点4のケビン・スタウト(フランス)&トリード・デ・メスカム・ハーコアー号、総減点5のスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号以下をかわして、首位に立つ。
8番目のダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号は1反抗と規定タイムオーバーで総減点5でのフィニッシュとなり、敗退が決まる。しかし、9番目のベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号は49.57秒でクリアラウンド。総減点0で並んだフォン・エッカーマンのタイムを1.59秒更新して首位に躍り出ると、最終9番目のジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号は総減点4でフィニッシュ。
以上の結果、ベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号が見事にロレックスIJRCトップ10ファイナルを制し、優勝賞金160,000スイスフラン(約1,970万円)を獲得した。
※世界ランク表記は2021年12月発表の最新版です。
PHOTO:Rolex Grand Slam / Ashley Neuhof