[ブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2023／CSIO5* Brussels]
現地時間27日、ブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2023（開催地：ベルギー／ブリュッセル）最終日に行われたロレックスグランプリ（二回走行競技／160cm）にて、ベン・マー（イギリス）＆ダラス・ベガス・バティリー号が優勝。2位にホセ・マリア・ラロッカ・ジュニア（アルゼンチン）＆フィン・レンテ号、3位にオリヴィエ・フィリッパーツ（ベルギー）＆H＆Mレジェンド・オブ・ラヴ号が入った。
第1走行
49人馬が出場した第1走行では、世界ランク3位でFEIヨーロッパ選手権2017個人銀メダリストのハリー・スモルダーズ（オランダ）＆ビンゴ・デュ・パーク号、同ランク9位で2020東京五輪個人金メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2019・2013個人銀メダリストのベン・マー（イギリス）＆ダラス・ベガス・バティリー号がクリアラウンド（減点0で走行を終えること）。
また、同じくクリアラウンドした2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリストのペダー・フレデリクソン（スウェーデン）＆キャッチ・ミー・ノットS号、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト（フランス）＆DMSエンキドゥ号、FEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー（ドイツ）＆キラー・クイーンVDM号など、トータル12人馬が第2走行へ駒を進めた。
なお、世界ランク4位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス（スイス）、同ランク6位のシモン・ドレストア（フランス）は減点4、2012ロンドン五輪個人金メダリストでFEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ（スイス）は途中棄権、パンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ（ブラジル）は減点8に終わり、いずれも第1走行で敗退となった。
第2走行
迎えた第2走行では、2人馬がダブルクリアラウンドし、総減点0でフィニッシュ。そのうち、トップタイム（第2走行のタイム。以下同）の39.93秒をマークしたベン・マー（イギリス）＆ダラス・ベガス・バティリー号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金78,305ユーロ（約1,235万円）と86,694ユーロ（約1,368万円）相当の高級車を獲得した。
続いて、ホセ・マリア・ラロッカ・ジュニア（アルゼンチン）＆フィン・レンテ号が総減点0、41.49秒で2位、オリヴィエ・フィリッパーツ（ベルギー）＆H＆Mレジェンド・オブ・ラヴ号が総減点4、40.63秒で3位、ダニエル・ドイサー（ドイツ）＆キラー・クイーンVDM号が総減点4、41.56秒で4位、ペダー・フレデリクソン（スウェーデン）＆キャッチ・ミー・ノットSが総減点4、41.82秒で5位に入った。
ダラス・ベガス・バティリー号はフランス産のセルフランセ種（10歳牝馬）。2022年よりベン・マー（イギリス）とコンビを組み、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク3（CSI4*Wellington FL）でグランプリ優勝、ドイチェス・ダービー・ハンブルグ2023（CSI5*Hamburg）でグランプリ2位、LGCT2023 ファルケンスワールト大会（CSI5*GCT Valkenswaard）でグランプリ3位などの成績を残している。
PHOTO：©Brussels Stephex Masters/sportfot
CSI／CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語（Sautが障害馬術の意）。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*（ファイブスター）、4*（フォースター）、3*（スリースター）、2*（ツースター）、1*（ワンスター）という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。