ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)がロレックスグランプリを制覇/ブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2022

海外障害馬術競技会

[ブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2022/CSI5* Brussels]

現地時間28日、ブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2022(開催地:ベルギー/ブリュッセル)最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号が優勝。2位にエドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5チャガヌス号、3位にハリー・スモルダーズ(オランダ)&ウリカス V/D カッテベネン号が入った。

第1走行

出場45人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、11番のクリスタプス・ネレトニクス(ラトビア)&ヴァロアー号。続いて22番、世界ランク8位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&ウリカス V/D カッテベネン号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク3位で2020東京五輪個人銀メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミックス・デ・ベルヘム号、デニス・リンチ(アイルランド)&ブルックリン・ハイツ号、エドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5チャガヌス号、ニコラス・ピサロ(メキシコ)&オーク・グローヴス・エンキドゥ号の5人馬がクリアラウンド。トータル7人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク2位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)、同ランク6位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の32.61をマークしたペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金65,000ユーロ(約891万円)および100,000ユーロ(約1,371万円)相当の高級車を獲得した。

続いて、エドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5チャガヌス号が減点0、32.91秒で2位、ハリー・スモルダーズ(オランダ)&ウリカス V/D カッテベネン号が減点0、33.54秒で3位、デニス・リンチ(アイルランド)&ブルックリン・ハイツ号が減点0、33.66秒で4位、ニコラス・ピサロ(メキシコ)&オーク・グローヴス・エンキドゥ号が減点0、34.35秒で5位に入った。

キャッチ・ミー・ノットS号はスウェーデン産のスウェディッシュ・ウォームブラッド種(16歳牡馬)。2018年よりペダー・フレデリクソン(スウェーデン)とコンビを組み、同年にベルギーのCSI3*でグランプリ優勝、2021年にLGCT 第3戦・サントロペ大会(CSI5*GCT St.Tropez)、第9戦・ロンドン大会(CSI5*GCT London)でグランプリ優勝という好成績を残している。

PHOTO:©Brussels Stephex Masters

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。