[全日本ジュニア障害馬術大会2019]
8月4日、全日本ジュニア障害馬術大会2019(開催地:御殿場市馬術・スポーツセンター/静岡県御殿場市)最終日に行われたチルドレン年代(10〜16歳)日本一決定戦・チルドレンライダー障害飛越選手権(標準障害飛越競技/110cm以下)にて、広田大和&オラシオン・デ・オーロ号(那須トレーニングファーム)が優勝。2位には原田璃空&ディナスティ号(鹿児島県馬術連盟)、3位には岡本果林&ジゴロ号(蔵元ライディングアカデミー)が入った。
第1走行
出場50人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番の上野美緒&カンナK号(上野乗馬苑)。続いて、9番の後藤蒼二朗&レイナブランカ号(水口乗馬クラブ)が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、予選第1戦・スピード&ハンディネス競技を制した広田大和&オラシオン・デ・オーロ号(那須トレーニングファーム)、予選第2戦・標準障害飛越競技を制した浅川駿萬&エヴァンダ号(ペガサス乗馬クラブ)、予選首位通過の原田璃空&ディナスティ号(鹿児島県馬術連盟)、2位通過の岡本果林&ジゴロ号(蔵元ライディングアカデミー)など12人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル14人馬で争われることになった。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、トップバッターの上野美緒&カンナK号(上野乗馬苑)が第1走行に続いてのクリアラウンド。42.37秒をマークし、後続の人馬にプレッシャーをかける。続いて、5番目の瀧田 玲&グッドルーカス号(那須トレーニングファーム)が減点0でフィニッシュするが、タイムは49.01秒と上野には大きく及ばない。
しかし、7番目の広田大和&オラシオン・デ・オーロ号(那須トレーニングファーム)が鋭いターンで内々を小さく回り、34.47秒でクリアラウンド。一番時計を7秒以上も更新する会心のパフォーマンスにより、堂々首位に躍り出る。
すると、このタイムを上回るべく積極的に攻めた後続の人馬は次々にバーを落とし、優勝争いから脱落。13番目の岡本果林&ジゴロ号(蔵元ライディングアカデミー)、最終14番目の原田璃空&ディナスティ号(鹿児島県馬術連盟)はクリアラウンドをきめたが、タイムは岡本が37.38秒、原田が35.33秒で広田には届かず。
以上の結果、広田大和&オラシオン・デ・オーロ号(那須トレーニングファーム)がチルドレンライダー障害飛越選手権を制し、飼育奨励金10万円を獲得。父は2000シドニー五輪日本代表の広田龍馬、母は昨年の全日本障害飛越選手権、FEIジャンピング・ワールドカップ・日本リーグを制した広田思乃。日本が誇るスーパージャンパーの血を引くサラブレッドが、見事日本一の座についた。