鯨岡啓輔&エリオットVI号(東関東ホースアンドハウンド)が全日本障害飛越選手権を連覇/全日本障害馬術大会2022 PartⅠ

全日本障害馬術大会

[全日本障害馬術大会2022 PartⅠ]

11月20日、全日本障害馬術大会2022 PartⅠ(開催地:三木ホースランドパーク/兵庫県三木市)競技最終日に行われた全日本障害飛越選手権(二回走行競技/150cm以下)にて、鯨岡啓輔&エリオットVI号(東関東ホースアンドハウンド)が優勝。2位に森本健史&ヴァイスファーデン号(犬山乗馬クラブ)、3位に桝井俊樹&カルタゲーナ6号(乗馬クラブクレインオリンピックパーク)が入った。

全日本障害馬術大会2022 PartⅠ 実施要項/2022年11月17日(木)~11月20日(日)

第1走行

20人馬が出場した第1走行では、前年チャンピオンで予選スピード&ハンディネス競技、予選標準障害飛越競技を連勝した鯨岡啓輔&エリオットVI号(東関東ホースアンドハウンド)、国民体育大会2022で国体大障害飛越競技を制した森本健史&ヴァイスファーデン号(犬山乗馬クラブ)、桝井俊樹&カルタゲーナ6号(乗馬クラブクレインオリンピックパーク)、原田亜衣&ピペリカム・C号(ドリームファーム)の4人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。

そして、ジャパン・オープン2022年度 第6戦でFEIワールドカップ・掛川大会を制した草薙達也&クラバット号(座間近代乗馬クラブ)、全日本ジュニア障害馬術大会2018・2020でヤングライダー障害飛越選手権を制した上野きり&クワコート号(つま恋乗馬倶楽部)、増山誠倫&グランドキャニオン号(小山乗馬クラブ)、井元躍登&IMTマンバ号(成田乗馬クラブ)、木原康弘&エスクリーノ3号(Master Horse)、鈴木智明&ヴァンスカインデルズ・ダイモンド号(T.Sホースシューイング)、鈴木嘉憲&コンコルドⅡ号(Bell Stable)の7人馬が減点4で続いた。

以下、2人馬が減点8、3人馬が減点12、2人馬が減点21、1人馬が減点23でフィニッシュしている。なお、広田龍馬&ニック・オブ・タイム号(那須トレーニングファーム)は落馬失権となり、第2走行へ駒を進めることができなかった。

第2走行

減点が多い順にスタートするリバースオーダーで行われた第2走行では、第1走行を減点0で終えた4人馬のうち、森本健史&ヴァイスファーデン号(犬山乗馬クラブ)と鯨岡啓輔&エリオットVI号(東関東ホースアンドハウンド)がダブルクリアラウンド。総減点0の2人馬によるジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

桝井俊樹&カルタゲーナ6号(乗馬クラブクレインオリンピックパーク)もバーを落とすことなくゴールラインを切ったが、規定タイムオーバーで減点2フィニッシュ。総減点2で3位が確定した。続いて、第1走行を減点4で終えた7人馬のうち3人馬がクリアラウンドし、総減点4でフィニッシュ。第2走行をタイム差により、井元躍登&IMTマンバ号(成田乗馬クラブ)が4位、木原康弘&エスクリーノ3号(Master Horse)が5位、草薙達也&クラバット号(座間近代乗馬クラブ)が6位となった。

以下、鈴木智明&ヴァンスカインデルズ・ダイモンド号(T.Sホースシューイング)が総減点8で7位、上野きり&クワコート号(つま恋乗馬倶楽部)が総減点12で8位、同じく総減点12の鈴木嘉憲&コンコルドⅡ号(Bell Stable)が走行タイム差で9位、荒木梨花&アヤックス号(SILVANO STABLES)が総減点14で10位に入り、ここまでの人馬が入賞をはたしている。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

2人馬による一騎打ちとなったジャンプ・オフでは、先にスタートを切った森本健史&ヴァイスファーデン号(犬山乗馬クラブ)が37.03秒の好タイムでクリアラウンド。後続の人馬にプレッシャーをかける。しかし、続く鯨岡啓輔&エリオットVI号(東関東ホースアンドハウンド)はそのタイムを0.26秒上回る36.77秒でクリアラウンド。見事に全日本障害飛越選手権2連覇を達成し、賞金240万円を獲得した。

エリオットVI号(東関東ホースアンドハウンド)はベルギー産のホルシュタイナー種(17歳セン馬)。2021年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、全日本障害馬術大会2021 PartⅠで全日本障害飛越選手権で初出場初優勝の快挙を達成。また、ジャパン・オープン2022年度 第1戦(3スター)、第2戦(4スター)、第6戦(4スター)でBグレード決勝優勝、ジャパン・オープン2021年度 第6戦(3スター)でBグレード決勝優勝、第5戦(3スター)でAⅡグレード決勝優勝など、数々の好成績を上げている。