[全日本障害馬術大会2021 PartⅠ]
11月21日、全日本障害馬術大会2021 PartⅠ(開催地:三木ホースランドパーク/兵庫県三木市)最終日に行われた中障害飛越競技A決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/140cm以下)にて、滝澤和希&CRNディガー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が優勝。2位に岡村 実&バンディートG号(新庄乗馬クラブ)、3位に渡辺祐香&フィルーVDK号(つま恋乗馬倶楽部)が入った。
第1走行
出場28人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、6番の岡村 実&バンディートG号(新庄乗馬クラブ)。続いて、11番の中野善弘&CRNベガス号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、18番の滝澤和希&CRNディガー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)、22番の佐藤賢希&慈龍号(明松寺馬事公苑)、23番の渡辺祐香&フィルーVDK号(つま恋乗馬倶楽部)の3人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル5人馬で争われることとなった。
なお、予選首位通過で競技初日の中障害飛越競技A S&Hを勝った増山大治郎&ア・ガール・ドゥ・シャヴァノン号(筑波スカイラインスティーブル)は減点9、2位通過で競技2日目の中障害飛越競技A 標準を勝った佐藤 泰&兀地号(明松寺馬事公苑)、3位通過で全日本ジュニア障害馬術大会2021のヤングライダー障害飛越選手権を制した中島双汰&ダイワシュガー号(中島トニアシュタール)は減点4に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃した。
ジャンプ・オフ
迎えたジャンプ・オフでは、トップバッターの岡村 実&バンディートG号(新庄乗馬クラブ)が45.63秒でクリアラウンド。後続の人馬にプレッシャーをかける。
2番目の中野善弘&CRNベガス号(乗馬クラブクレイン千葉富津)は1落下の減点4でフィニッシュし、岡村には及ばない。しかし、3番目の滝澤和希&CRNディガー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が42.84秒でクリアラウンド。一番時計を3秒近く更新する会心のパフォーマンスで堂々首位に踊り出る。
そして、4番目の佐藤賢希&慈龍号(明松寺馬事公苑)は終盤の反抗と規定タイムオーバーで減点5、最終6番目の渡辺祐香&フィルーVDK号(つま恋乗馬倶楽部)は走行タイムでは滝澤を上回ったが、最終障害で痛恨の1落下があり、減点4でフィニッシュ。
以上の結果、滝澤和希&CRNディガー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が見事に中障害飛越競技A 決勝を制し、優勝賞金60万円を獲得。同コンビは、全日本ジュニア障害馬術大会2019のヤングライダー障害飛越選手権に続く、2つ目の全日本タイトルを戴冠となった。