[全日本障害馬術大会2020 PartⅠ]
11月15日、全日本障害馬術大会2020 PartⅠ(開催地:日本中央競馬会馬事公苑/東京都世田谷区)最終日に行われた中障害飛越競技B決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/130cm以下)にて、佐藤 泰&ビューティー号(明松寺馬事公苑)が優勝。2位には広田思乃&プランス・エトワール・クリスタル号(那須トレーニングファーム)、3位には平尾 賢&クラッキーフィーZ号(エンゼル乗馬クラブ)が入った。
第1走行
出場37人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、6番の増山大治郎&ア・ガール・ドゥ・シャヴァノン号(筑波スカイラインスティーブル)。続いて、14番の広田思乃& プランス・エトワール・クリスタル号(那須トレーニングファーム)が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、 吉田匡慶 &ウィンストン号(日本中央競馬会馬事公苑)、平尾 賢&クラッキーフィーZ号(エンゼル乗馬クラブ)、水山大輔&カヴィア・ドゥ・ウィンシアZ号(ホースパークギャラクシー)、 片山 篤&スカルディア号(徳島県馬術連盟)、佐藤 泰&ビューティー号(明松寺馬事公苑)、渡辺祐香&パーシー号(つま恋乗馬倶楽部)、梁川正重&ファーレンハイトファンヘッドアウデホーク号(早来エクワインファーム)がクリアラウンド。
さらに、予選S&H、予選標準の2競技を連勝して決勝に臨む鯨岡啓輔&チャーリーブラウンⅠ号(東関東ホースアンドハウンド)もトップタイムでクリアラウンドし、完全優勝に向けて前進。ジャンプ・オフはトータル10人馬で争われることとなった。
ジャンプ・オフ
迎えたジャンプ・オフでは、2番目にスタートを切った広田思乃& プランス・エトワール・クリスタル号(那須トレーニングファーム)が36.75秒の好タイムでクリアラウンド。先に減点4で走行を終えていた増山大治郎&ア・ガール・ドゥ・シャヴァノン号(筑波スカイラインスティーブル)をかわして、首位に立つ。
3番目の吉田匡慶 &ウィンストン号(日本中央競馬会馬事公苑)は落馬失権。4番目の平尾 賢&クラッキーフィーZ号(エンゼル乗馬クラブ)もクリアラウンドするが、タイムは37.05秒で及ばず。5番目の水山大輔&カヴィア・ドゥ・ウィンシアZ号(ホースパークギャラクシー)は減点8、6番目の 片山 篤&スカルディア号(徳島県馬術連盟)は減点4で敗退が決まる。
しかし、7番目の佐藤 泰&ビューティー号(明松寺馬事公苑)が36.69秒でクリアラウンド。一番時計をわずか0.06秒だけ更新して首位に躍り出ると、8番目の渡辺祐香&パーシー号(つま恋乗馬倶楽部)は減点4、9番目の梁川正重&ファーレンハイトファンヘッドアウデホーク号(早来エクワインファーム)は減点8で敗退。
さらに、最終10番目の鯨岡啓輔&チャーリーブラウンⅠ号(東関東ホースアンドハウンド)は32.65秒という非常に速いタイムでゴールを駆け抜けたが、最終障害で痛恨の1落下があり、減点4フィニッシュ。以上の結果、佐藤 泰&ビューティー号(明松寺馬事公苑)が見事に中障害飛越競技B決勝を制し、優勝賞金30万円を獲得した。