レジェンドは今なお健在! 中野善弘&CRNベガス号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が大障害飛越競技B決勝を制覇/全日本障害馬術大会2019 PartⅠ

全日本障害馬術大会

[全日本障害馬術大会2019 PartⅠ]

11月16日、全日本障害馬術大会2019 PartⅠ(開催地:三木ホースランドパーク/兵庫県三木市)3日目に行われた大障害飛越競技B決勝(標準障害飛越競技競技/150cm以下)にて、中野善弘&CRNベガス号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が優勝。2位には片山 篤&藤丸K号、3位には鯨岡啓輔&クワイトライト号(東関東ホースアンドハウンド)が入った。

第1走行

出場17人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は11番、2004アテネ五輪日本代表の渡辺祐香&ロイヤルズサン号(つま恋乗馬倶楽部)。続いて、13番の片山 篤&藤丸K号が減点0でフィニッシュし、この時点でジャンプ・オフが成立となる。

その後、クリアラウンドしたのは、過去3度のオリンピック(1984ロサンゼルス五輪、1988ソウル五輪、1996アトランタ五輪)出場をはたしている中野善弘&CRNベガス号(乗馬クラブクレイン千葉富津)のみとなり、ジャンプ・オフはトータル3人馬で争われることになった。

なお、鯨岡啓輔&クワイトライト号(東関東ホースアンドハウンド)、髙田 潤&アヤックス号(SILVANO STABLES)、北井一彰&BUMコンスタンチン号(BUM Equine)の3人馬が減点4で走行を終え、それぞれ3位、4位、5位が確定した。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、トップバッターの渡辺祐香&ロイヤルズサン号(つま恋乗馬倶楽部)が5つ目の障害でバーを落とし、さらに最終障害で痛恨の反抗。規定タイムオーバーも加わり、減点16でのフィニッシュとなる。2番目の片山 篤&藤丸K号も2つ目と最終障害で落下。減点8で走行を終える。

そして、いよいよ最終3番目、中野善弘&CRNベガス号がアリーナへ。「今年は絶対に勝ちたい」と強い気持ちでスタートを切った61歳のレジェンドは、1つ目の障害でいきなりバーを落としたものの、その後は立て直して減点4でフィニッシュ。見事に大障害飛越競技B決勝を制し、優勝賞金70万円を獲得した。