佐藤 泰&慈龍号(明松寺馬事公苑)が中障害飛越競技A決勝を制す/全日本障害馬術大会2019 PartⅠ

全日本障害馬術大会

[全日本障害馬術大会2019 PartⅠ]

11月17日、全日本障害馬術大会2019 PartⅠ(開催地:三木ホースランドパーク/兵庫県三木市)最終日に行われた中障害飛越競技A決勝(標準障害飛越競技競技/140cm以下)にて、佐藤 泰&慈龍号(明松寺馬事公苑)が優勝。2位には片山 篤&キャヴェンディッシュ号、3位には吉村英喜&カスコ号(福井県馬術連盟)が入った。

第1走行

出場29人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、19番の佐藤 泰&慈龍号(明松寺馬事公苑)。続いて、23番の片山 篤&キャヴェンディッシュ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフが成立する。

その後、クリアラウンドする人馬は現れないまま第1走行が終了。ジャンプ・オフは佐藤と片山の一騎打ちで争われることになり、規定タイムオーバーの減点1で惜しくもジャンプ・オフ進出を逃した吉村英喜&カスコ号(福井県馬術連盟)、波里有輝&ディアーラドゥローナZ号が、それぞれ3位、4位に確定した。

なお、予選1位通過の西崎純郎&ベンジーファンデウォルフサッカーZ号(岡山乗馬倶楽部)は減点8、2位通過の深水伸平&トオノ・インパルス号(ライディングパーク土佐)は減点12、3位通過の松本 譲&チャンドラー号(日本中央競馬会馬事公苑)は減点8で走行を終え、いずれも第1走行で敗退が決まった。

ジャンプ・オフ

迎えたジャンプ・オフでは、佐藤 泰&慈龍号(明松寺馬事公苑)が最初にスタート。「満点を出して、片山さんにプレッシャーをかけたかった」という佐藤は、狙い通りに39.12秒の好タイムでクリアラウンド。

その作戦が見事にはまったか、2番目の片山 篤&キャヴェンディッシュ号は3つ目の障害でバーを落とし、減点4でフィニッシュ。以上の結果、佐藤 泰&慈龍号(明松寺馬事公苑)が見事に中障害飛越競技A決勝を制し、優勝賞金60万円を手にした。

今年に入ってからコンビを組み始めたという佐藤と慈龍号だが、コンビ結成1年目にして早くも全日本タイトル獲得。来年以降のさらなる活躍が大いに期待される。