岩舘正彦&I’mキングスクロス号(乗馬クラブクレインオリンピックパーク)が大障害飛越競技B決勝を制覇/全日本障害馬術大会2018 PartⅠ

全日本障害馬術大会

[全日本障害馬術大会2018 PartⅠ]

11月17日、全日本障害馬術大会2018 PartⅠ(開催地:三木ホースランドパーク/兵庫県三木市)3日目に行われた大障害飛越競技B決勝(標準障害飛越競技競技/150cm以下)にて、岩舘正彦& I’mキングスクロス号(乗馬クラブクレインオリンピックパーク)が優勝。2位には小池啓補&ダイモンドK号(守谷乗馬クラブ)、3位には中野善弘&CRNベガス号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が入った。

第1走行

エントリーした20人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は7番、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2016日本代表の小池啓補&ダイモンドK号(守谷乗馬クラブ)。続いて、13番の鯨岡啓輔&クワイトライト号(東関東ホースアンドハウンド)が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフが成立する。

その後、19番の岩舘正彦& I’mキングスクロス号(乗馬クラブクレインオリンピックパーク)、過去3度オリンピックに出場している20番の中野善弘&CRNベガス号(乗馬クラブクレイン千葉富津)がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル4人馬で争われることになった。

なお、2004アテネ五輪日本代表の渡辺佑香&フィル―VDK号(つま恋乗馬倶楽部)、2000シドニー五輪代表の広田龍馬&ラリーニョ号(那須トレーニングファーム)、国際馬術掛川2015・2016のグランプリを連覇した増山誠倫&キャンドゥライト号(小山乗馬クラブ)、全日本ジュニア障害馬術大会2018でヤングライダー選手権を勝った上野きり&クワコート号(つま恋乗馬倶楽部)はいずれもクリアラウンドを逃し、第1走行で敗退となった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、トップバッターの小池啓補&ダイモンドK号(守谷乗馬クラブ)が40.34秒でクリアラウンド。後続の人馬にプレッシャーをかける。すると、2番目の鯨岡啓輔&クワイトライト号(東関東ホースアンドハウンド)は終盤で痛恨の反抗。立て直しにも時間がかかり、減点33で走行を終える。

しかし、続く3番目の岩舘正彦& I’mキングスクロス号(乗馬クラブクレインオリンピックパーク)が一番時計を3秒以上更新する37.12秒でクリアラウンド。渾身のパフォーマンスで堂々首位に躍り出る。そして、最終4番目の中野善弘&CRNベガス号(乗馬クラブクレイン千葉富津)もスタートからハイペースで攻める果敢な走行を見せたが、終盤で1つバーを落として減点4フィニッシュ。

以上の結果、岩舘正彦& I’mキングスクロス号(乗馬クラブクレインオリンピックパーク)が見事に大障害飛越競技B決勝を制し、賞金70万円を獲得。乗馬クラブクレイングループの若手エースが初の全日本タイトル戴冠をはたした。