[全日本障害馬術大会2018 PartⅠ]
11月18日、全日本障害馬術大会2018 PartⅠ(開催地:三木ホースランドパーク/兵庫県三木市)最終日に行われた中障害飛越競技B決勝(標準障害飛越競技競技/130cm以下)にて、森 裕悟&ファンタジスタ号(乗馬クラブクレイン東京)が優勝。2位には福島 章&ザバンダ号(STAR HORSES)、3位には鈴木嘉憲&シスコズシャトー号(ベルステーブル)が入った。
第1走行
出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、6番の滝澤和希&CRNエンデバー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)。続いて、11番の伊藤昌展&カント号(日本中央競馬会馬事公苑)が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフが成立する。
その後、予選2位通過の森 裕悟&ファンタジスタ号(乗馬クラブクレイン東京)、片山 篤&キャベンディッシュ号(徳島乗馬倶楽部)、福島 章&ザバンダ号(STAR HORSES)、朴本真侑&ブシェロン号(成田乗馬クラブ)、苅谷幸生&モカ号(苅谷乗馬クラブ)など9人馬がクリアラウンド。トータル11人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、予選首位通過の古田慶幸&クレイジーコーラル号(ホースガーデン)は減点8、3位通過の芹澤永治&インパルスハラルド号(ペガサス乗馬クラブ)、全日本障害馬術大会2018 PartⅡで中障害飛越競技C決勝を制した上村 司&ディ・ヴェルディ号(上村乗馬苑)、広田思乃&プランス・エトワール・クリスタル号(那須トレーニングファーム)、岩舘正彦&ジャンヌ号(奈良県馬術連盟)は減点4でいずれもジャンプ・オフ進出を逃した。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、7番目の鈴木嘉憲&シスコズシャトー号(ベルステーブル)が41.90秒でクリアラウンド。先に減点0で走行を終えていた滝澤和希&CRNエンデバー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)、伊藤昌展&カント号(日本中央競馬会馬事公苑)のタイムを上回り、首位に立つ。
しかし、続く8番目の福島 章&ザバンダ号(STAR HORSES)が一番時計を2秒以上秒更新する快走を披露し、39.83秒でクリアラウンド。鈴木をかわして首位に躍り出ると、9番目の朴本真侑&ブシェロン号(成田乗馬クラブ)も減点0でフィニッシュするが、福島のタイムには大きく及ばず。さらに10番目、中障害飛越競技A決勝に続く2階級制覇を狙う片山 篤&キャベンディッシュ号(徳島乗馬倶楽部)も減点4で走行を終え、優勝争いには絡むことができない。
そして、いよいよ最終11番目の森 裕悟&ファンタジスタ号(乗馬クラブクレイン東京)がアリーナへ。「ジャンプ・オフでは行くしかないと思って走った」という森は、スタートから積極的に攻める果敢な走行により、39.57秒でクリアラウンド。福島のタイムをわずか0.26秒だけ上回り、見事に中障害飛越競技B決勝を制した。
森は一昨年の中障害飛越競技A決勝以来、2年ぶりに全日本タイトル戴冠で優勝賞金30万円を獲得。表彰式では「ポテンシャルの高い馬なので、来シーズンも好調をキープできればといいなと思っています」と語り、今後のさらなる活躍に思いをはせた。