[全日本障害馬術大会2018 PartⅠ]
11月18日、全日本障害馬術大会2018 PartⅠ(開催地:三木ホースランドパーク/兵庫県三木市)最終日に行われた中障害飛越競技A決勝(標準障害飛越競技競技/140cm以下)にて、片山 篤&クールK号(徳島乗馬倶楽部)が優勝。2位には白井 岳&カウントダウン47号(白井牧場不二ファーム乗馬クラブ)、3位には佐藤浩之&アレスビルトグーテ号(JB北広島乗馬クラブ)が入った。
第1走行
出場24人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は14番、1996アトランタ五輪・2000シドニー五輪日本代表の白井 岳&カウントダウン47号(白井牧場不二ファーム乗馬クラブ)。続く15番、アジア競技大会2010日本代表の片山 篤&クールK号(徳島乗馬倶楽部)が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフが成立する。
その後、予選S&Hを勝った18番の芹澤永治&カサブランカ・キャッシュ号(ステーブルクリアラウンド)は減点4、予選標準を勝った22番の重枝佑佳&チアーズ号(乗馬クラブクレイン多々良)は減点5でジャンプ・オフ進出ならず。
同競技2連覇を狙った23番の木原康弘&ブルース号(Master HORSES)は1反抗とタイムオーバーで減点6、予選を首位で通過した24番の佐藤浩之&アレスビルトグーテ号(JB北広島乗馬クラブ)もわずかにタイムがこぼれて減点1フィニッシュとなり、ジャンプ・オフは白井と片山の一騎打ちで争われることになった。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、トップバッターの白井 岳&カウントダウン47号(白井牧場不二ファーム乗馬クラブ)がスタートからハイペースで攻める果敢な走行を見せるも、最後から2つ目の障害で痛恨の落馬失権。
これでぐっとラクになった2番目の片山 篤&クールK号(徳島乗馬倶楽部)は、3つバーを落としたものの、きっちり完走。見事に中障害飛越競技A決勝を制し、優勝賞金60万円を手にした。
数々のタイトルを獲得してきた片山だが、全日本タイトルはこれが初戴冠。表彰式では「たくさんの方々にサポートしていただき、ここまでくることができました。ジャンプ・オフでは良い走行ができませんでしたが、全日本を勝つことができて本当に嬉しいです」と感謝の言葉を述べ、勝利の喜びをかみしめた。