日本馬術連盟公認競技会(以下、公認競技会)とは、➀ 日本馬術連盟障害馬術本部の審査を通り、承認・公示を受けている ➁ 全日本障害馬術大会の出場権を得るために必要なポイントが加算される競技(正式には認定種目。中障害Dグレード以上の競技を指す)が含まれている …という2つの要件を満たした障害馬術競技会のことです。
また、公認競技会は、競技レベルや開催規模に応じて、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という4つの大会カテゴリーに区分されています。
大会カテゴリー
星の数が多いほど競技レベルが高く、開催規模も大きくなります。最高レベルの4*(フォースター)は2020年1月現在で7大会しかなく、いずれもFEIジャンピング・ワールドカップ日本リーグ(CSI1*-W)を実施。開催時には全国から国内トップクラスのライダーが集結します。
なお、全日本障害馬術大会PartⅠおよびPartⅡ、全日本ジュニア障害馬術大会の3大会は、日本馬術連盟「主催」の競技会であり、「公認」の競技会ではないため、カテゴリー分けはされていません。「主催」「公認」いずれにも該当しない競技会は一般的に「ローカル競技会」などと呼ばれています。
大会カテゴリー | 年度内開催数 | ワールドカップ実施 | 賞金総額 | 会場の観客収容能力 |
4* | 7回程度 | 必須 | 300万円以上 | 200名以上 |
3* | 15回程度 | - | 200万円以上 | 100名以上 |
2* | 制限なし | - | 100万円以上 | 100名以上 |
1* | 制限なし | - | - | - |
全日本障害馬術大会出場権
全日本障害馬術大会(PartⅠおよびPartⅡ)では、大障害A・大障害B・中障害A・中障害B・中障害C・中障害Dという6段階のグレード(クラス)で日本チャンピオンをきめる競技が行われています。全日本障害馬術大会に出場するため、障害馬術選手はまず、「各馬匹がどのグレードで戦うのか」を「宣言」をしなければいけません。これを「グレード宣言」と言います。
その後、公認競技会で宣言したグレードの競技に出場し、ポイントを加算することによって、宣言グレードにおけるランキングを上げていきます。そして、対象期間内でのランキング上位の馬匹に全日本障害馬術大会の出場権が与えられます。(※ポイントは選手ではなく、馬匹に加算されるものであるため、全日本障害馬術大会で騎乗する選手は誰でもOKです)
宣言グレードは随時変更できますが、変更するとそれまで加算してきたポイントは失効となり、一度失効したポイントはグレードを戻したとしても復活しません。また、宣言したグレードとは異なるグレードの競技に出場した場合、どのような成績を収めたとしても一切ポイントは加算されません。(例:「中障害D」と宣言した馬匹で「中障害C」の競技に優勝しても獲得ポイントは0)