[ロンドン・インターナショナルホースショー2023/CSI5*-W London]
現地時間17日、ロンドン・インターナショナルホースショー2023(開催地:イギリス/ロンドン)5日目に行われたFEIワールドカップ2023-2024 西ヨーロッパリーグ 第8戦・ロンドン大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ベン・マー(イギリス)&アンジュ・ド・グリシアン号が優勝。2位にスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号、3位にダニエル・コイル(アイルランド)&レガシー号が入った。
第1走行
出場36人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のコナー・スワイル(アイルランド)&カストゥラーノ号。続いて11番、世界ランク6位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドナテッロ・ダージュ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク2位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)&アンジュ・ド・グリシアン号、同ランク9位のマックス・クーナー(オーストリア)&EICアップ・トゥ・ジャコ・ブルー号、FEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号など9人馬がクリアラウンド。トータル11人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク4位で2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2023個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、同ランク5位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)は減点4で敗退。
さらに、FEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)が減点8、FEIワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)が減点4、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)が減点4、パンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)が途中棄権に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、7人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの37.18秒をマークしたベン・マー(イギリス)&アンジュ・ド・グリシアン号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 ロンドン大会を制覇。ベン・マー(イギリス)は第4戦・ヴェローナ大会に続く、今シーズンのワールドカップ2勝目を上げ、優勝賞金42,500ユーロ(約658万円)を獲得した。
続いて、スコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号が減点0、37.80秒で2位となり、惜しくも2連覇ならず。以下、ダニエル・コイル(アイルランド)&レガシー号が減点0、37.99秒で3位、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号が減点0、38.42秒で4位、ジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドナテッロ・ダージュ号が減点0、39.29秒で5位に入った。
アンジュ・ド・グリシアン号はフランス産のセルフランセ種(9歳牡馬)。2022年よりベン・マー(イギリス)とコンビを組み、同年にスペインのCSI1*でグランプリ優勝、2023年にCSIOスプルースメドウズ・マスターズ2023(CSIO5* RGS Spruce Meadows)でサンコーウイニングラウンド(150cmクラス)優勝、マドリード・ホースウィーク2023(CSI5*-W Madrid)でFEIワールドカップ・マドリード大会2位などの成績を上げている。
PHOTO:©FEI
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。