ハリー・チャールズ(イギリス)がFEIワールドカップ・ラコルーニャ大会を制す/カサスノヴァス・ウィンターエディション2023

FEIワールドカップ

[カサスノヴァス・ウィンターエディション2023/CSI5*-W La Coruña]

現地時間3日、カサスノヴァス・ウィンターエディション2023(開催地:スペイン/ラコルーニャ)の最終日に行われたFEIワールドカップ2023-2024 西ヨーロッパリーグ 第7戦・ラコルーニャ大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ハリー・チャールズ(イギリス)&シャーロック号が優勝。2位にマックス・クーナー(オーストリア)&EICジュリアス・シーザー号、3位にアルマンド・トラポーテ(スペイン)&トルネードVS号が入った。

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のバーバラ・シュニーパー(スイス)&カニス号。続いて、6番のピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク1位でFEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオン、FEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&グラマー・ガール号、同ランク9位のマックス・クーナー(オーストリア)&EICジュリアス・シーザー号、14位のハリー・チャールズ(イギリス)&シャーロック号、FEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)&マンダト・ヴァン・デ・ニールハイド号、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号、ウィレム・フレベ(オランダ)&ハイウェイTN号など10人馬がクリアラウンド。トータル12人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク7位のジュリアン・エパイヤール(フランス)、同ランク18位のマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)は減点4、FEIヨーロッパ選手権2013個人金メダリストのロジェ・イブ・ボスト(フランス)は減点8に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの44.92秒をマークしたハリー・チャールズ(イギリス)&シャーロック号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 ラコルーニャ大会を制し、優勝賞金99,000ユーロ(約1,581万円)を獲得した。

続いて、マックス・クーナー(オーストリア)&EICジュリアス・シーザー号が減点0、45.69秒で2位、アルマンド・トラポーテ(スペイン)&トルネードVS号が減点0、45.98秒で3位、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号が減点4、41.98秒で4位、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&グラマー・ガール号が減点4、42.17秒で5位に入った。

シャーロック号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(10歳牡馬)。2019年よりハリー・チャールズ(イギリス)とコンビを組み、2021年、2023年にスペインのCSI1*でグランプリ4位、2023年にイギリスのCSI2*で145cmクラス優勝、ベルギーのCSI3*でグランプリ優勝などの成績を残している。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。