ダニエル・ブルマン(イスラエル)がFEIワールドカップ・トロント大会を制覇/ロイヤルホースショー2023

FEIワールドカップ

[ロイヤルホースショー2023/CSI5*-W Toronto]

現地時間11日、ロイヤルホースショー2023(開催地:カナダ/トロント)の7日目に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 北米リーグ 第4戦・トロント大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&ジェマW号が優勝。2位にジェシカ・メンドーサ(イギリス)&アイキャップCLZ号、3位にケント・ファリントン(アメリカ)&グレイア号は入った。

第1走行

出場20人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、5番のルネ・ディットマー(ドイツ)&コルシカX号。続いて、9番のヴァネッサ・マニックス(カナダ)&カーメラZ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク3位のケント・ファリントン(アメリカ)&グレイア号、同ランク15位のダニエル・ブルマン(イスラエル)&ジェマW号、ジェシカ・メンドーサ(イギリス)&アイキャップCLZ号の3人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル5人馬で争われることになった。

なお、世界ランク6位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)、同ランク12位のダニエル・コイル(アイルランド)、17位のティファニー・フォスター(カナダ)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの33.28秒をマークしたダニエル・ブルマン(イスラエル)&ジェマW号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 トロント大会を制し、優勝賞金82,500カナダドル(約905万円)を獲得。北米リーグランキングも首位に浮上した。

続いて、ジェシカ・メンドーサ(イギリス)&アイキャップCLZ号が減点0、33.60秒で2位、ケント・ファリントン(アメリカ)&グレイア号が減点0、34.32秒で3位、ヴァネッサ・マニックス(カナダ)&カーメラZ号が減点0、36.29秒で4位、ルネ・ディットマー(ドイツ)&コルシカX号が減点4、36.07秒で5位に入った。

ジェマW号はオランダのKWPN種(12歳牝馬)。2018年よりダニエル・ブルマン(イスラエル)とコンビを組み、2021年にアメリカのCSI4*でグランプリ優勝、2022年にMLSJ2022 トロント大会(CSI5* MLSJ Toronto)でグランプリ優勝、2023年にアメリカのCSI4*、CSI3*でグランプリ優勝などの成績を残している。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。