[ハンプトン・クラシックホースショー2023/CSI5* Bridgehampton]
現地時間3日、ハンプトン・クラシックホースショー2023(開催地:アメリカ/ニューヨーク州ブリッジハンプトン)最終日に行われた$425,000 ハンプトンクラシックグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号が優勝。2位にエイドリアン・スターンリット(アメリカ)&ファキトールS号、3位にルイス・フェルナンド・ララサバル(コロンビア)&コンダラ号が入った。
第1走行
出場39人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、30番のエイドリアン・スターンリット(アメリカ)&ファキトールS号。続いて34番、世界ランク14位のダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、クリアラウンドする人馬は現れず、ジャンプ・オフは2人馬の一騎打ちで争われることになった。なお、世界ランク5位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点8、同ランク8位のケント・ファリントン(アメリカ)は減点4、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)は減点8でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号が37.17秒でクリアラウンド。見事に$425,000 ハンプトンクラシックグランプリを制し、優勝賞金140,250ドル(約2,072万円)を獲得した。
対するエイドリアン・スターンリット(アメリカ)&ファキトールS号が減点4、38.24秒で惜しくも2位に。以下、第1走行を減点4でフィニッシュした3人馬が走行タイム差により、ルイス・フェルナンド・ララサバル(コロンビア)&コンダラ号が3位、ケント・ファリントン(アメリカ)&トウレイナ号が4位、マリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ2号が5位に入った。
ラドリアーノZ号はドイツ産のザンガーシャイド種(15歳牡馬)。2017年よりダニエル・ブルマン(イスラエル)とコンビを組み、2017年にアメリカのCSI4*でグランプリ優勝、2018年、2019年にアメリカのCSI5*でグランプリ優勝、2022年にナショナルホースショー2022(CSI4*-W Lexington)でFEIワールドカップ・レキシントン大会優勝という成績を残している。
PHOTO:©2022 Hampton Classic Horse Show/Emily Randolph
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。