リチャード・フォーゲル(ドイツ)がロレックスグランプリを制覇/冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク12

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク12/CSI5*Wellington FL]

現地時間1日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク12(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)5日目に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、リチャード・フォーゲル(ドイツ)&セパノ・バルーベ号が優勝。2位にロベルト・テラン・タフル(コロンビア)&デズ・オクトフ号、3位にベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が入った。

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のリチャード・フォーゲル(ドイツ)&セパノ・バルーベ号。続いて、5番のベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク4位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号、カール・クック(アメリカ)&カリンカ・ヴァント・ゾーグヴリート号、ロベルト・テラン・タフル(コロンビア)&デズ・オクトフ号、カルロス・ハンク・ゲレイロ(メキシコ)&H5ジャスト・ザ・ミュージック号、アレッサンドラ・ヴォルピ(アメリカ)&ベルリンダ号の5人馬がクリアラウンド。トータル7人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク8位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)、同ランク13位のケント・ファリントン(アメリカ)は減点4、14位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点12、FEIヨーロッパ選手権2021個人金メダリストのアンドレ・ティエメ(ドイツ)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの40.53をマークしたリチャード・フォーゲル(ドイツ)&セパノ・バルーベ号見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金165,000ドル(約2,195万円)を獲得した。

続いて、ロベルト・テラン・タフル(コロンビア)&デズ・オクトフ号が減点0、49.15秒で2位、ベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が減点4、40.60秒で3位、カール・クック(アメリカ)&カリンカ・ヴァント・ゾーグヴリート号が減点4、43.24秒で4位、アレッサンドラ・ヴォルピ(アメリカ)&ベルリンダ号が減点4、43.93秒で5位に入った。

セパノ・バルーベ号はドイツ産のドイチェススポーツホース種(9歳牡馬)。2021年よりリチャード・フォーゲル(ドイツ)とコンビを組み、2022年にスロバキアのCSI3*で150cmクラス優勝、2023年に冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク4(CSI4*Wellington FL)で150cmクラス優勝、ウィーク10(CSI4*Wellington FL)でアデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド10優勝などの成績を残している。

PHOTO:Sportfot

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。