[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク11/CSI4*Wellington FL]
現地時間26日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク11(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)最終日に行われたベインブリッジカンパニーズグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ダーラ・ケニー(アイルランド)&バンクーバー・ドリームス号が優勝。2位にリリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号、3位に二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mルナ・ファント・ロイタースホフZ号が入った。
第1走行
出場44人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、5番のダニエル・コイル(アイルランド)&クインティン号。続いて、15番のシャルロッテ・ジェイコブス(アメリカ)&エドセンタ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、ダーラ・ケニー(アイルランド)&バンクーバー・ドリームス号、リリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号、二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mルナ・ファント・ロイタースホフZ号、ゾーイ・コンター(ベルギー)&ダヴィドフ・デ・ラサス号、サミュエル・ハットン(イギリス)&カサブランカH号の5人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル7人馬で争われることになった。
なお、世界ランク4位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)、同ランク8位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点4、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)は減点8で敗退。日本のカレン・ポーリー(木下グループ)&セリーヌ号も途中棄権でジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの36.18秒をマークしたダーラ・ケニー(アイルランド)&バンクーバー・ドリームス号が見事にベインブリッジカンパニーズグランプリを制し、優勝賞金74,580ドル(約978万円を)を獲得した。
続いて、リリー・キーナン(アメリカ)&ファスター号が減点0、37.85秒で2位、二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mルナ・ファント・ロイタースホフZ号が減点0、38.11秒で3位、サミュエル・ハットン(イギリス)&カサブランカH号が減点0、39.62秒で4位、シャルロッテ・ジェイコブス(アメリカ)&エドセンタ号が減点0、42.06秒で5位に入った。
バンクーバー・ドリームス号はドイツ産のハノーバー種(13歳牝馬)。マックス・クーナー(オーストラリア)とのコンビでLGCT2021 ドーハ大会(CSI5*GCT Doha)にて145cmクラス優勝。2023年よりダーラ・ケニー(アイルランド)とコンビを組み、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク6(CSI3*Wellington FL)で150cmクラスを制している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。