[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク9/CSI5*Wellington FL]
現地時間9日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク9(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)3日目に行われたアデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド9(標準障害飛越競技 238.2.2/155cm)にて、ベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が優勝。2位にダーラ・ケニー(アイルランド)&チック・チック号、3位にスカイラー・ライリー(アメリカ)&ロビン・デ・ポンチュアル号が入った。
第1走行
出場44人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、4番のダーラ・ケニー(アイルランド)&チック・チック号。続いて、13番のベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、クリアラウンドしたのは、スカイラー・ライリー(アメリカ)&ロビン・デ・ポンチュアル号のみとなり、ジャンプ・オフはトータル3人馬で争われることになった。なお、世界ランク13位のケント・ファリントン(アメリカ)、同ランク14位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点4、20位のダニエル・ブルマン(イスラエル)は減点8でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの36.94秒をマークしたベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が見事にアデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド9を制し、優勝賞金25,740ドル(約349万円を)を獲得した。
続いて、ダーラ・ケニー(アイルランド)&チック・チック号が減点0、38.65秒で2位、スカイラー・ライリー(アメリカ)&ロビン・デ・ポンチュアル号が減点8、44.47秒で3位に。以下、第1走行を減点4でフィニッシュしたリチャード・フォーゲル(ドイツ)&セパノ・バルーベ号が4位、同じく減点4だったアシュリー・ボンド(イスラエル)&ドナテッロ141号が走行タイム差で5位となった。
パチーノ・アミロ号はアイルランド産のアイリッシュスポーツホース種(10歳牡馬)。2019年よりベルトラム・アレン(アイルランド)とコンビを組み、2020東京五輪にアイルランド代表チームのメンバーとして出場。また、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク7(CSI5*Wellington FL)、ウィーク12(CSI5*Wellington FL)でグランプリ優勝。冬季馬術フェスティバル2023(CSI5*Wellington FL)でWEFチャレンジカップを制している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。