マーク・ディラッサー(フランス)がFEIワールドカップ・ヨーテボリ大会を制覇/ヨーテボリ・ホースショー2023

FEIワールドカップ

[ヨーテボリ・ホースショー2023/CSI5*-W Gothenburg]

現地時間26日、ヨーテボリ・ホースショー2023(開催地:スウェーデン/ヨーテボリ)の最終日に行われたFEIワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第14戦・ヨーテボリ大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、マーク・ディラッサー(フランス)&アリオト・デュ・ジュヴル号が優勝。2位にピウス・シュヴァイツァー(スイス)&バンクーバー・デ・ランロール号、3位にラース・バク・アンデルセン(デンマーク)&エテン号が入った。

第1走行

出場36人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のマーク・ディラッサー(フランス)&アリオト・デュ・ジュヴル号。続いて、15番のピウス・シュヴァイツァー(スイス)&バンクーバー・デ・ランロール号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、クリアラウンドしたのは、アンドレアス・ショウ(デンマーク)&ダルク・デ・ラックス号、ラース・バク・アンデルセン(デンマーク)&エテン号の2人馬のみとなり、ジャンプ・オフはトータル4人馬で争われることになった。

なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点8.、同ランク4位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)は減点4.、2016リオデジャネイロ五輪・2020東京五輪個人銀メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)は減点8、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)は減点4に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの41.02秒をマークしたマーク・ディラッサー(フランス)&アリオト・デュ・ジュヴル号見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 ヨーテボリ大会を制し、優勝賞金675,000スウェーデンクローナ約876万円)を獲得した。

続いて、ピウス・シュヴァイツァー(スイス)&バンクーバー・デ・ランロール号が減点0、42.35秒で2位、ラース・バク・アンデルセン(デンマーク)&エテン号が減点0、42.55秒で3位、アンドレアス・ショウ(デンマーク)&ダルク・デ・ラックス号が減点4、41.66秒で4位、第1走行を減点4でフィニッシュしたジュリアン・アンケティン(フランス)&ブラッド・ダイヤモンド・デュ・ポント号が5位に入った。

アリオト・デュ・ジュヴル号はフランス産のセルフランセ種(13歳牡馬)。2016年よりマーク・ディラッサー(フランス)とコンビを組み、2019年にフランスのCSI2*でグランプリ優勝、2020年にベルギーのCSI3*でグランプリ優勝、2022年にイタリアのCSI4*でグランプリ優勝などの成績を残している。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。