[冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク2/CSI3*Wellington FL]
現地時間22日、冬季馬術フェスティバル2023 ウィーク2(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)最終日に行われたフロリダコーストエクイップメントグランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/155cm)にて、ケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号が優勝。2位にダニエル・コイル(アイルランド)&ギスボーンVDL号、3位にタニマラ・マリア・マカリ・カリージョ(メキシコ)&IBチカ号が入った。
第1走行
出場45人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のダニエル・コイル(アイルランド)&ギスボーンVDL号。続く3番、世界ランク18位のケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号も減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、ローラ・クラウト(アメリカ)&カルガリー・テイム号、シャーロット・ジェイコブス(アメリカ)&エドセンタ号、タニマラ・マリア・マカリ・カリージョ(メキシコ)&IBチカ号の3人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル5人馬で争われることになった。
なお、世界ランク6位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)、同ランク10位でFEIワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点4、14位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点12、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)は減点8に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃した。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの39.30秒をマークしたケント・ファリントン(アメリカ)&ランドン号が見事にフロリダコーストエクイップメントグランプリを制し、優勝賞金48,180ドル(約628万円を)を獲得した。
続いて、ダニエル・コイル(アイルランド)&ギスボーンVDL号が減点0、40.05秒で2位、タニマラ・マリア・マカリ・カリージョ(メキシコ)&IBチカ号が減点0、44.49秒で3位、シャーロット・ジェイコブス(アメリカ)&エドセンタ号が減点0、45.92秒で4位、ローラ・クラウト(アメリカ)&カルガリー・テイム号が減点4、42.04秒で5位に入った。
ランドン号はベルギー産のザンガーシャイド種(10歳牡馬)。2021年よりケント・ファリントン(アメリカ)とコンビを組み、2022年にアメリカのCSI2*でグランプリ2位、スプルースメドウズ・コンチネンタル2022(CSI5* Spruce Meadows)、ロイヤルホースショー2022(CSI5*-W Toronto)の155cmクラスで2位という成績を残している。
PHOTO:Sportfot
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。