ポール・オシェア(アイルランド)がアトコ・クイーンエリザベス2世カップを制覇/スプルースメドウズ・ノースアメリカン2022

スプルースメドウズ・サマーシリーズ

[スプルースメドウズ・ノースアメリカン2022/CSI5* Spruce Meadows]

現地時間9日、スプルースメドウズ・ノースアメリカン2022(開催地:カナダ/スプルースメドウズ)3日目に行われたアトコ・クイーンエリザベス2世カップ(二回走行競技/160cm)にて、ポール・オシェア(アイルランド)&イメラルド・ファント・ヴォアホフ号が優勝。2位にエウジェニオ・ガルザ・ペレス(メキシコ)&コンタゴ号、3位にパトリシオ・パスケル(メキシコ)&バベル号が入った。

第1走行

32人馬が出場した第1走行では、世界ランク12位のケント・ファリントン(アメリカ)&ガゼル号、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2018チャンピオンのビージー・マッデン(アメリカ)&ブレイトリングLS号、ポール・オシェア(アイルランド)&イメラルド・ファント・ヴォアホフ号、ローワン・ウィリス(オーストラリア)&ブルー・ムービー号など7人馬が減点0でフィニッシュし、第2走行に進出。

さらに、先週開催されたスプルースメドウズ・パンアメリカンでパンアメリカンカップ(グランプリ)を制したジャバンナ・リナルディ(アメリカ)&コスモナ号、パトリシオ・パスケル(メキシコ)&バベル号、エウジェニオ・ガルザ・ペレス(メキシコ)&コンタゴ号など減点4でフィニッシュした5人馬も第2走行へ駒を進めた。

第2走行

ビージー・マッデン(アメリカ)が棄権したため、11人馬で争われた第2走行では、第1走行を減点0で折り返していたポール・オシェア(アイルランド)&イメラルド・ファント・ヴォアホフ号が規定タイムオーバーの減点1でフィニッシュ。総減点1で見事にアトコ・クイーンエリザベス2世カップを制し、賞金125,000カナダドル(約1,320万円)を獲得した。

続いて、エウジェニオ・ガルザ・ペレス(メキシコ)&コンタゴ号が総減点4、79.70秒(ラウンド1のタイム。以下同)で2位、パトリシオ・パスケル(メキシコ)&バベル号が総減点4、82.08秒で3位、ローワン・ウィリス(オーストラリア)&ブルー・ムービー号が総減点4、82.57秒で4位、ホセ・アントニオ・チェドラウイ・プロム(メキシコ)&マイティ・マウス号が総減点4、83.93秒で5位に。なお、ケント・ファリントン(アメリカ)&ガゼル号は総減点12の9位という結果に終わっている。

イメラルド・ファント・ヴォアホフ号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(14歳牡馬)。2017年よりポール・オシェア(アイルランド)とコンビを組み、2018年にアメリカのCSI2*でグランプリ優勝、2019年にアメリカのCSIO5*でグランプリ優勝、CSI4*でグランプリ2位といった成績を残している。

PHOTO:© Spruce Meadows Media/Mike Sturk

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。