ベルギーが団体金メダルを獲得! 個人戦はベン・マー(イギリス)が首位をキープ/FEIヨーロッパ選手権2019

世界選手権・大陸選手権

[FEIヨーロッパ選手権2019/FEI European Championships]

FEIヨーロッパ選手権(開催地:オランダ/ロッテルダム)4日目の現地時間23日。個人戦2次予選 兼 団体戦決勝 ラウンド2(標準障害飛越競技/160cm)が行われ、ベルギーが団体金メダルを獲得。個人戦では、ベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号が首位をキープした。

ハイライト動画

11チームが出場した団体戦では、ベルギーとドイツが白熱の金メダル争いを展開。総減点12.22のドイツは、シモーヌ・ブラム(ドイツ)&DSPアリス号が減点4、クリスチャン・アールマン(ドイツ)&クリントレクソZ号、マーカス・アーニング(ドイツ)&コム・イル・フォート号が減点0でフィニッシュ。対して総減点11.07のベルギーは、ジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号が減点0、ジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号が減点1、ピーター・デボス(ベルギー)&クライレZ号が減点5でフィニッシュし、両チームとも3人馬が走行を終えた時点では、ドイツが総減点16.22、ベルギーが総減点16.07となる。

そして、ドイツのアンカーであるダニエル・ドイサー(ドイツ)&トバゴZ号がアリーナへ。ここでクリアラウンド(減点0で走行を終えること)をきめれば、総減点は12.22のままとなり(※団体戦は出場4人馬のうち、減点の少ない3人馬の減点が総減点として加算されるため)、逆転優勝に望みをつなぐことができたが、惜しくも1落下の減点4でフィニッシュ。この瞬間、ドイツが逆転する可能性がなくなり(※ベルギーのアンカーが失権になっても、総減点は16.07のままとなるため)、ベルギーの優勝が決定。さらに、ベルギーのアンカー、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&MJTネヴァドスS号がきっちり減点0で走行を終え、総減点を12.07としたベルギーが見事に団体金メダルを獲得した。

僅差で敗れたドイツは団体銀メダル。総減点24.41のイギリスが表彰台最後の一枠を確保し、団体銅メダルを獲得。以下、総減点25.39のフランスが団体4位、総減点26.81のスウェーデンが団体5位、総減点31.83のスイスが団体6位、前回金メダルのアイルランドは総減点34.36の団体7位、ホスト国・オランダが総減点38.90で団体8位、総減点39.74のイタリアが団体9位、総減点10位のデンマークが団体10位という結果に終わった。

一方、50人馬が出場した個人戦では、ベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号がラウンド1に続いてクリアラウンド。総減点0.62をキープし、個人首位の座を堅持。続いて、同じくダブルクリアラウンドをきめたジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号が総減点1.68の個人2位、マーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号が総減点3.46の個人3位、、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&MJTネヴァドスS号が総減点4.63の個人4位へ浮上した。

ラウンド2を減点4でフィニッシュしたスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アルブフレンズ・ビアンカ号が総減点5.31の個人5位、アレクシス・デローヴ(フランス)&ティモン・ドゥオー号が総減点5.40の個人6位、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&トバゴZ号が総減点5.47の個人7位、シモーヌ・ブラム(ドイツ)&DSPアリス号が総減点6.21の個人8位へそれぞれ後退。

以下、個人9位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&トヴェクス・マリー・ロウ号、個人10位のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号、個人15位のマーカス・アーニング(ドイツ)&コム・イル・フォート号、個人16位のペネロペ・ルプレボ(フランス)&バンクーバー・デ・ランロール号など25位までに入った人馬が、25日の個人戦決勝へ駒を進めた(※25位以内の人馬が事前に決勝出場を見送った場合、26位以下の人馬が繰り上がりで出場する)。

PHOTO:©FEI